不動産の売却を考えているものの、適正価格や売り方がわからず不安を感じていませんか。
実は不動産の売却価格は、査定方法や不動産会社の選び方で大きく変わる可能性があります。

2026年現在、地価公示では全国的に上昇傾向が続いており、不動産の売却を検討されている方には有利な状況といえます。
しかし、高値での売却を成功させるには、正しい査定の知識が欠かせません。

本記事では、不動産査定の基礎知識から、信頼できる不動産会社を見極めるポイント、さらに高値で売るためのコツまでわかりやすく解説します。

「査定を依頼したら売らなければいけないのでは?」「しつこい営業が怖い」といった不安を解消し、スムーズな売却活動をスタートさせましょう。

不動産査定とは?

不動産査定とは?のイメージ

不動産査定とは、売却予定の不動産の価値を不動産会社などの専門家が客観的に評価することをいいます。
不動産の適正価格を把握するために欠かせない重要なステップですので、査定を行うことは、売却のスタートラインに立ったといえるでしょう。

不動産査定は、あくまで「その物件がいくらで売れそうか」という目安を算出するものです。
そのため、査定価格と実際に売り出す価格は必ずしも一致させる必要はありません。

また、不動産売却を考える際に混同しやすい「3つの価格」についても整理しておきましょう。
それぞれの違いを理解しておくことで、不動産会社との打ち合わせがスムーズになります。

価格の種類 定義 特徴
査定価格 不動産会社が算出した「おおむね3ヵ月程度で売れると予想される価格」 売却計画の基準となる数字
売り出し価格 売主が市場に公開して販売を開始する価格 売主の希望や住宅ローン残債を考慮して決める
成約価格 買主との交渉を経て、最終的に契約に至った価格 実際に手元に入る金額のベース

査定は原則として無料で行われます。
まだ売却を迷っている段階であっても、「今いくらになるのか」を知ることは、将来のライフプランを立てる上でも非常に有益な行動です。

不動産査定の種類と評価基準

不動産査定の種類と評価基準のイメージ

不動産査定には、AI査定、簡易査定、訪問査定、不動産鑑定士による査定の4種類があります。
それぞれの特徴や選び方、査定価格の決定方法について、表を交えながらわかりやすく解説します。

不動産の状態や、売却の真剣度に合わせて最適な方法を選ぶことが、納得感のある売却への近道です。

4種類の不動産査定方法の特徴

先述したとおり、不動産の査定方法には次の4種類があります。

査定方法 特徴 最適な活用タイミング
AI査定 インターネット上に物件情報を入力するだけでAIが自動的に査定する。
最短1分で査定結果が得られるが精度は低め。
不動産の売却を検討し始めた初期段階
簡易査定 不動産会社が過去のデータや市場動向をもとに査定する。
机上査定とも呼ばれ、数日で結果が出る。
おおよその相場を早く知りたいとき
訪問査定 不動産会社の担当者が実際に現地調査をして査定する。
最も正確な査定価格が算出され、具体的な売却プランの策定にも役立つ。
具体的な売却計画があるときや、正確な価値を知りたいとき
不動産鑑定士による査定 鑑定評価基準(※)に基づいた公的な査定。
法的有効性があるが、数十万円の費用がかかる。
相続税の申告や親族間売買など、公的・法的な証拠が必要なとき

※鑑定評価基準とは、不動産鑑定士が不動産の鑑定評価を実施する際に適正な金額を求めるための基準のこと。

近年はインターネットの普及により、簡単に査定の申し込みができるAI査定や簡易査定が一般的です。

特にAI査定は、物件の所在地や面積、築年数などの基本情報を入力するだけで、AIが自動的に周辺相場などのデータを分析し、査定価格を即時に算出します。
「営業電話を避けたい」「まずは誰にも知られずに相場を知りたい」という方は、AI査定や簡易査定から始めるのがおすすめです。

一方、より正確な査定価格を知りたい場合は、不動産会社による訪問査定が欠かせません。
不動産会社の担当者が実際に物件を調査し、立地条件や建物の状態、設備の劣化状況などを細かくチェックした上で、より詳細な査定価格を算出します。

一般的な不動産売却では、まずAI査定や簡易査定で概算相場を確認し、売却を具体的に検討する段階で訪問査定を依頼するという流れがスムーズでしょう。

このように、査定を組み合わせることで、市場価値の正確な把握と、より細かい売却計画を立てることが可能になります。

不動産の査定価格の決まり方と評価の要因

不動産の査定価格は、複数の要素を組み合わせて算出されます。

ここでは訪問査定を依頼した場合の基本となる評価の要因と、査定価格の決まり方について詳しく見ていきましょう。

不動産会社は主に「取引事例比較法」という手法を用います。
これは、近隣で売却された似たような物件データを参考に、対象物件の個別事情をプラス・マイナス評価して価格を決める方法です。

訪問査定を依頼した際の主な評価要因は以下のとおりです。

評価要因 評価される箇所
一般的要因 自然的要因 土地の地盤や位置関係など
社会的要因 家族構成や公共施設の整備状態など
経済的要因 税金、貯蓄、金融の状態など
行政的要因 土地の利用や防災に関する規制の状態など
地域要因 街路の幅員、商店街の場所、都心へのアクセスなど
個別的要因 築年数、構造、建物の維持管理、地積、接道など

これらの要素に加え、周辺相場や実際の取引事例データを分析し、最終的な査定価格が決定されます。

査定価格を高めるためには、これらの評価ポイントを意識して物件を管理したり、改修したりすると良いでしょう。

中でも設備の状態や建物の管理状況は、比較的容易に改善できる要素ですので、査定前に不動産の状態をチェックし、改善することをおすすめします。

特に水回り(キッチン、浴室、トイレ)の清潔感は、査定担当者の印象に大きく影響します。
また、境界杭がしっかり確認できるか、雨漏りやシロアリ被害がないかといった基本的な項目も、査定価格の土台となる重要ポイントです。

以下の記事では、マンションや戸建ての査定で見られるポイントについてより詳しく紹介しています。

こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

【補足】公的ツールを用いて自分で相場を知る方法

「まだ売るつもりはないけれど、誰にも知られずに相場を知りたい」という方は、不動産会社に査定を依頼する前に、まずは公的なツールを活用してご自身で相場を調べるのがおすすめです。

この方法なら、営業電話の心配なく、客観的なデータを手に入れられます。

・不動産情報ライブラリ
国土交通省が運営しているサイトです。実際に取引された価格(成約価格)を地図上から確認できます。

・REINS Market Information
東日本不動産流通機構が運営しているサイトです。成約情報を匿名で検索することができます。

これらのツールは、不動産会社から提示された査定価格が「妥当かどうか」を判断する際の強力な武器になります。
まずはこれらのサイトで「近隣の似た条件の物件がいくらで売れたか」を把握することから始めましょう。

不動産を査定して売却するまでの流れ

ここからは、不動産を査定して売却するまでの全体的な流れについてご説明します。
不動産の売却は、完了までに通常3~6ヵ月程度かかる傾向があります。

各ステップを把握しておくことで、引越しや新居探しのスケジュールを無理なく立てることができます。

査定から売却が完了するまでの流れ

また、不動産の売却時には、仲介手数料や登記費用、印紙代などの費用が必要となる場合もあります。

特に仲介手数料は、「成約価格の3%+6万円(+消費税)」が上限となっており、売却コストの大部分を占めるため、あらかじめ計算に含めておく必要があります。

不動産を査定して売却するまでの詳しい流れについては、以下の記事でも紹介しているのでこちらもご参考ください。

【2026年最新】おすすめ不動産一括査定サイトを比較!

おすすめ不動産一括査定サイトを比較!のイメージ

不動産査定を効率よく進めるには、複数の不動産会社を比較できる「一括査定サイト」の利用が必須です。
しかし、サイトによって提携している会社数や特徴が大きく異なります。

2026年現在、主要な一括査定サイトの特徴を比較表にまとめました。
自分に合ったサービスを見極める参考にしてください。

サービス名 提携社数 最大査定数 特徴
LIFULL HOME'S 5,000社以上 10社 圧倒的な提携社数。
匿名査定も可能。
SUUMO売却査定 約2,000社
(約10,350店舗)
10社 独自審査を通過した優良会社を掲載。
知名度が高く安心感がある。
イエウール 約2,500社 6社 地方の物件や小さな不動産会社にも強い。
HOME4U 約2,500社 6社 業界最老舗の一括査定サービス。
NTTデータグループ運営でセキュリティが万全。
すまいValue 6社
(853店舗)
6社 大手6社(三井・住友・東急など)限定。
都市部の物件に強い。
イエイ 約1,700社 6社 「お断り代行」があり、営業電話を止めやすい。

LIFULL HOME'S

LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)は、提携社数が5,000社以上と圧倒的な情報量を誇ります。

最大の特徴は、査定を依頼する不動産会社の情報を非常に詳しく確認できる点です。
担当者の顔写真や得意分野、過去の成約実績などが公開されているため、事前にどのような会社なのかを納得した上で選ぶことができます。

また、個人情報を入力せずに使える「匿名査定」も提供されているため、売却の検討段階に合わせて使い分けたい方に便利なサービスです。

SUUMO売却査定

SUUMO売却査定は、日本最大級の不動産ポータルサイト「SUUMO」が運営するサービスです。

テレビCMなどの知名度も高く、提携している不動産会社に対して独自の厳しい掲載基準を設けています。

SUUMOに物件を掲載すると多くの買主の目に留まりやすいため、早期売却が期待できるのが魅力です。

サイトの使い勝手も非常によく、地域ごとの売却相場なども詳しく公開されているため、自分自身で相場感を養いながら進めたい方に向いています。

イエウール

イエウールは、提携している不動産会社の数が多いだけでなく、全国各地の不動産会社と幅広く提携しているのが強みです。

大手から、地域密着型の不動産会社まで幅広く提携しているため、地方の土地や古家、特殊な物件であっても、その価値を正しく評価し、売却を得意とする会社が見つかりやすいという特徴があります。

「自分の家は地方にあるから査定してもらえるか不安」という方や、できるだけ多くの選択肢の中から比較して最高値を知りたい方におすすめです。

HOME4U

HOME4U(ホームフォーユー)は、2001年に日本で初めて開始された不動産一括査定のパイオニアです。

運営元がNTTデータグループということもあり、個人情報の取り扱いに対するセキュリティ水準が非常に高いのが魅力です。
提携社数も約2,500社と豊富で、独自の厳しい審査をクリアした不動産会社だけが登録されています。

長年の運営実績に裏打ちされた「安心の仕組み」が整っており、大切な資産の情報を預ける上で、運営会社の信頼性を第一に考える方に適したサービスです。

すまいValue

すまいValue(すまいバリュー)は、不動産仲介の最大手6社(三井のリハウス、住友不動産ステップ、東急リバブル、野村の仲介+、三菱地所の住まいリレー、小田急不動産)が共同で運営している一括査定サービスです。

これら大手6社に、まとめて査定を依頼できるのがすまいValueの最大のメリットです。
大手ならではの豊富な成約データと販売力があるため、特に都市部のマンションや需要の高いエリアの物件売却において強い力を発揮します。

「実績のある有名な大手企業に任せたい」という方にとって、外せない選択肢といえるでしょう。

イエイ

当サイトが提供する「イエイ」の最大の特徴は、ユーザーの心理的な不安を徹底的に取り除くサポート体制にあります。

一括査定で最も多い「断るのが大変そう」という悩みを解決するのが、独自の「お断り代行サービス」です。
万が一、査定後に相性が合わなかったり売却を中止したりする場合、イエイがあなたに代わって不動産会社へ連絡停止を伝えます。

また、提携不動産会社はすべて独自に設けた掲載基準に則った優良企業のみです。
そのため、初めての査定で「とにかく安心感を重視したい」という方には非常に最適なサービスといえるでしょう。

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信頼できる不動産会社を見極めるポイント

信頼できる不動産会社を見極めるポイントのイメージ

不動産売却を成功させるには、査定を依頼する前に、実績があり信頼できる不動産会社を見極めることが重要です。

査定価格が高いという理由だけで1社に絞ってしまうと、後から「売却活動を放置される」「不当な値下げを強要される」といったトラブルにつながりかねません。

ここではさまざまな観点から優良企業を見極めるポイントをご紹介します。

不動産会社の実績と評判を確認する

不動産会社を選ぶ際は、その企業の実績や評判を重視しましょう。

優良な不動産会社は、具体的な数値やデータで実力を証明できる特徴を備えています。

・地域での成約事例
自分の所有物件と同じエリアで、過去1年間でどれだけの取引を成約させているか。

・得意な物件種別
マンションの売却に強いのか、それとも土地や古家の扱いに慣れているのか。

・担当者の資格保有
宅地建物取引士や不動産コンサルティングマスター、住宅ローンアドバイザー、賃貸不動産経営管理士などの資格があるか。

また、インターネット上の口コミなど第三者の評価を確認することも有効ですが、あまりに過激な批判や絶賛は鵜呑みにせず、複数の情報源から判断するようにしましょう。

これらの情報から総合的に評価し、自身のニーズに合った不動産会社を選定することで、スムーズな売却活動が実現できます。

複数社の査定結果を比較する

不動産の売却を検討する際、1社のみの査定で決めてしまうのは避けるべきです。
少なくとも3社以上の不動産会社に依頼を行い、各社の査定価格や提案内容をしっかり見比べることを推奨します。

さらに、複数の担当者と接点を持ち、それぞれの対応を比較検討することで、最適な売却価格の提示だけでなく、信頼して任せられるパートナーが見つかりやすくなるでしょう。

実際に不動産会社へ査定を申し込む際は、以下のポイントを参考にして結果を比較してみてください。

信頼できる業者を見極めるポイント

特に注意したいのが、査定価格の高さだけで会社を選んでしまうことです。

中には媒介契約を取るためだけに、相場を無視した「釣り価格」を提示し、契約を結んだ後に値下げを要求してくる業者も存在します。

当社が売却を検討・経験した方向けに行ったインタビュー調査でも、「不動産会社によって査定価格に最大700万円もの差が出た」という声がありました。
1社だけの結果を鵜呑みにせず、複数社を比較することの重要性がわかります。

また、効率良く複数社に査定を依頼する際は、前述した「一括査定サービス」の利用がおすすめです。
当サイトが提供する不動産一括査定サービス「イエイ」では、物件情報等を一度入力するだけで最大6社に査定依頼を申し込むことができます。

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担当者との面談を通じて判断する

売却の成否は、会社名よりも担当者の質で決まるといっても過言ではありません。
訪問査定の際の立ち振る舞いや、こちらの質問に対するレスポンスの速さをよく観察することが重要です。

信頼できる担当者か見極める際は、以下の質問をしてみましょう。

・「この査定価格で売れなかった場合は、どのような対策を打ちますか?」
・「似た条件の物件が過去3ヵ月でいくらで成約していますか?」
・「レインズへの登録や、活動状況の報告はどのような頻度で行ってくれますか?」

担当者の説明が曖昧だったり、過度な期待を煽るような発言があった場合は注意が必要です。
信頼できる担当者は、リスクも含めて誠実に説明し、物件の価値を最大化するための具体的な道筋を提示してくれます。

大手と地域密着型を比較する

「全国展開している大手」と「地元の事情に詳しい中小(地域密着型)」のどちらに依頼すべきか、多くの売主が迷うポイントです。
結論からいえば、それぞれにメリット・デメリットがあるため、一括査定を使って「大手と中小の両方に依頼し、比較する」のが正解です。

会社タイプ メリット デメリット
大手不動産会社 ・圧倒的な集客力がある
・豊富な顧客データベースを持っている
・サービスの品質が安定している
・効率重視になりがち
・社内規定により柔軟な対応が難しい場合がある
・両手仲介になりやすい
地域密着型不動産会社(中小会社) ・エリアの特性(学区、スーパーの評判など)を熟知している
・独自のネットワークで買い手を探せる
・広告予算が大手より少なく、ネット集客力が限定的な場合がある

都市部の不動産であれば大手がおすすめですが、地方の土地や特殊な形状の一戸建てなどは、地元の住民とのつながりを持つ中小会社が強みを発揮することがあります。

不動産を高く売りたい方必見!査定価格アップのコツ6選

不動産を高く売りたい方必見!査定価格アップのコツ6選のイメージ

不動産を高値で売却するには、物件価値を最大限に引き出す工夫をするのが重要です。

事前に具体的な対策を講じることで、査定価格だけでなく、最終的な成約価格の向上につながることが期待できます。

ここでは、査定価格アップにつながる6つの重要ポイントをご紹介します。

1.修繕履歴や管理状態をアピールする

物件の修繕履歴や管理状態をアピールすることで、査定価格にプラスの影響を与える可能性があります。
修繕や点検の記録は、物件の状態を客観的に証明する重要な資料となるからです。

特に築年数が経過した物件では、定期的なメンテナンスの実施が高評価につながる可能性が高いです。
査定担当者は、建物の見た目だけでなく「将来的にどれくらい維持費や修繕費がかかるか」も予測して評価するため、適切に管理されている物件は「安心して買える物件」として評価が上がります。

物件の修繕履歴をアピールする際は、以下の資料を事前に用意しておくと良いでしょう。

・保守点検報告書
・修理伝票
・工事写真(屋根・外壁塗装など)
・工事の見積書・請負契約書
・領収書
・メーカー保証書(給湯器・システムキッチンなど)

これらの資料は時系列で整理し、必要に応じて写真も添付すると、不動産会社に対してより説得力のあるアピールが可能です。
資料をまとめて担当者に提示するだけで、「物件を大切に扱っており、情報の透明性も高い売主」という信頼感を与え、査定価格の向上につながります。

2.室内の演出を工夫する

物件の魅力を最大限に引き出すために、室内の演出を工夫することも大切です。

室内の演出を工夫すると、希望の売却価格よりも6%以上高く売れたり、売却時間を短縮できたりする可能性が高まります。

訪問査定は、いわば物件と不動産会社の「お見合い」のようなものです。
第一印象で「ここに住みたい」と思わせる工夫が、査定価格の向上に直結します。

室内の演出をする際は、まず以下のポイントを意識して徹底的に清掃を行いましょう。

・水回りの清掃
水回りの黒ずみや油汚れを除去し、清潔感を出す。

・窓と床
窓ガラスの汚れを落とし、床面をワックスがけして明るい空間を作る。

・整理整頓
不要な家具や私物を整理して、部屋の広さを確保する。

・臭いや照明対策
換気を徹底し、査定時は全ての照明をつけて開放感を演出する。

また、売り出し中の物件の室内を家具やインテリアでコーディネートして、モデルルームのように演出する「ホームステージング」を利用してみるのもおすすめです。

3.物件に関する書類を準備する

査定の準備段階で必要書類をあらかじめ揃えておくことは、最終的な査定価格にも良い影響を及ぼします。

取引における信頼性を高め、所有物件の価値を正しく評価してもらうためにも、不足している書類がないか事前に整理しておきましょう。

書類が揃っているほど、不動産会社側での詳細な分析が可能になり、調査にかかる時間も短縮されます。
その結果、スムーズかつ納得感のある査定結果が得られやすくなるのです。

査定方法の段階に合わせて、以下の書類を準備しましょう。

査定依頼時の書類リスト

準備した書類は、いつでも担当者に提示できるよう大切に保管してください。

書類の提示とともに、不動産会社との商談時にスムーズな説明ができれば、物件への信頼度が高まり、査定価格の向上につながります。

4.地域の情報をリサーチする

先述したとおり、商業施設などの建設や交通整備などの「地域要因」も不動産の査定に影響を与えます。

こうした地域の情報をリサーチし、査定時に伝えることで、物件の価値を高めることが期待できます。

不動産会社の担当者がまだ把握していないような、細かな利便性の向上をアピールしましょう。
具体的には、以下の情報を把握しておくと有効です。

・駅前再開発や新駅の建設予定
・近隣への大型商業施設や病院などの建設予定
・道路の拡張や整備計画
・人気の学校区の境界変更 など

また、現在は開発の予定がない場合でも、将来都市計画が進む可能性もあります。

2026年現在は各地で再開発プロジェクトが活発化しているため、自治体の公式サイトなどで最新の「都市計画」をチェックし、ポジティブな情報を担当者に共有することで、将来的な需要を見込んだ査定価格を引き出しやすくなります。

5.固定資産税評価額をもとにして相場価格を調べる

不動産会社に頼る前に、自分で目安を計算してみることも重要です。
その指標となるのが「固定資産税評価額」です。

固定資産税評価額とは、固定資産税を決める際に基準となる評価額のことで、公示地価(※)の約70%程度が目安とされています。

この評価額を基準にすることで、不動産のおおよその相場価格を求めることができます。

不動産の種類 計算式
土地 固定資産税評価額÷0.7×1.1
建物(戸建て・マンション) 固定資産税評価額×140%

固定資産税評価額は、年に一度所有者宛てに送られる「固定資産税納税通知書」に添付されている「固定資産税課税明細書」を確認することで把握できます。

これらの計算式を利用して自分自身で相場を確認することで、不動産会社が提示する査定価格が妥当であるか判断しやすくなり、不当に買い叩かれるリスクを防げます。

※公示地価とは?
適正な地価の形成に役立てるために、国土交通省が毎年3月に公表している標準地の価格のことです。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。

6.市場を分析し売却のタイミングを見極める

不動産売却の成功率を高めるには、現在の市場を分析し、売却するタイミングを見極めることが重要です。
一般的に不動産の需要は、新生活に向けた引越しや転勤が重なる「3月」前後が最も活発になります。
この時期に合わせて売却活動を開始すれば、買い手が見つかりやすくなり、強気の価格設定でも成約に至る可能性が高まります。

【参考】首都圏 中古住宅の成約件数

 

首都圏 中古住宅の成約件数(2025年1月~12月)

出典:「月例速報 Market Watch サマリーレポート 2025年12月度」-REINS TOWER
※首都圏中古マンション・戸建住宅件数の2025年1月~12月までの成約件数をもとに作成

また、カレンダー上の時期だけでなく、以下のような多角的な市場動向もあわせてチェックしておきましょう。

・地域の商業施設の開発状況やインフラ整備の状況
・住宅ローン金利の動向
・景気など経済の動向
・政府の住宅対策

不動産の市場は、一定の周期があり、10年から20年の単位で繰り返す傾向があります。
長期的な動向を理解し、周辺インフラの整備状況や金利の動きをかけ合わせて分析することで、最適なタイミングでの高値売却が実現しやすくなります。

不動産査定でよくある質問(FAQ)

不動産査定でよくある質問のイメージ

査定を検討している方が抱きやすい疑問や不安を解消するために、よくあるご質問とそれに対する回答をまとめました。
不動産査定をスムーズに進めるためにも、ぜひご参考ください。

Q.査定後のしつこい営業電話を断るにはどうすればいい?

「価格を知りたいだけだったのに、電話が鳴り止まない」というのは、最も多い不満です。
当社が実施した不動産売却経験者向けのインタビュー調査(※)でも、「複数の会社から営業電話が殺到した」「しつこい電話を受け、不快な思いをした」という声が寄せられました。

これを防ぐには、査定依頼時の備考欄に「電話連絡不可。メールのみで回答希望」とはっきり記載しましょう。

それでも電話が来る場合は、当サイト「イエイ」のお断り代行サービスをご利用ください。
あなたに代わって、不動産会社へお断りのご連絡をします。

※出典:不動産売却の実態調査|経験者12人の本音から見えた会社選びの決め手や後悔しないための準備

Q.住宅ローンが残っていても査定・売却はできる?

可能です。
むしろローン残債がある場合こそ、早めに査定を受けて「売却代金でローンを完済できるか」を確認する必要があります。

万が一、売却額がローン残高を下回る「オーバーローン(※)」の状態であっても、自己資金を充当したり、住み替えローンを利用したりすることで売却は可能です。
まずは正確な査定価格を知ることから始めましょう。

※オーバーローンとは(図解)
オーバーローンとは?

Q.査定価格が会社によって数百万円も違うのはなぜ?

理由は主に2つあります。
1つは、各不動産会社がターゲットとする買主層や、過去の成功事例が異なるためです。

もう1つは、「媒介契約を取りたいがための釣り価格」です。
あえて現実不可能な高値を提示する会社もあります。
金額の高さだけでなく、「なぜその金額で売れると言い切れるのか」という根拠を徹底的に問いただすことが、失敗を防ぐ鍵となります。

不動産査定の知識を活用し最適な売却戦略を立てよう

不動産査定の知識を活用し最適な売却戦略を立てようのイメージ

ここまで、不動産査定の基礎知識や、査定価格アップのコツについて解説しました。
2026年現在の不動産市場は、地価上昇の継続や活発な再開発プロジェクトにより、売主側にとって非常に有利な条件が揃っている時期といえます。
しかし、後悔のない売却を実現するためには、適切な査定方法の選択や書類の準備、さらには信頼できる不動産会社の選定といった「売主側の努力」も欠かせません。

本記事でご紹介したポイントを一つひとつ実践することで、ご自身の状況に合わせた最適な売却戦略を立てることができ、最終的な手取り額を最大化させることが可能になるはずです。
もし手続きに不安な点があれば、一人で悩まずに不動産会社の担当者に相談して、慎重に進めていきましょう。

当サイトが提供する不動産一括査定サービス「イエイ」では、物件情報等を一度入力するだけで、優良な不動産会社の中から、最大6社へ簡単に査定の申し込みをすることが可能です。

万が一の際の「お断り代行サービス」など、初めての方でも安心・効率的にパートナー探しができる体制を整えています。
あなたの不動産が「今いくらで売れるのか」、まずは客観的な数字を手に入れることから、最良の売却活動をスタートさせてください。