家の売却理由はさまざまです。自分と同じような理由の人は居るのか、ほかにどのような理由があるのか気になるでしょう。また、売却理由により査定や売却価格に影響があるかを知りたいのではないでしょうか。これらの疑問を解消するためのヒントを紹介していきます。

家の売却理由は買主も気になるもの!

買主も気になる家の売却理由

家を売却するときは自分が売主です。購入を希望する人は、なぜ売主が売却をするのか理由が気になるものです。そのため、売却を進める際には、あらかじめ想定される質問に対応できるように売却理由をまとめておくとよいでしょう。特に居住しながら売却をするときは、売主が内覧に立ち合うこともあります。

購入希望者は直接売主に質問ができることで、安心感につながる可能性があります。また、売主の印象がよければ購入の後押しができるメリットもあるので、状況に応じて内覧の立ち合いを検討するとよいでしょう。

不動産会社に全て任せるのも手

しかし、売却理由によっては売主が立ち合わず、不動産仲介会社にすべて任せたほうがよいこともあります。なぜなら、購入検討者によっては売却理由が気になり購入をためらう原因になることもあるからです。しかし、同じ売却理由であってもまったく気にならないという購入検討者もいます。

売却理由を直接伝えるのになんとなく躊躇してしまうときは、不動産仲介会社の担当者に相談してみるとよいでしょう。さらに、家の売却理由によっては査定額に影響を与えたり、売却に時間がかかったりすることがあります。

売却理由は価格や売却期間を左右することがある重要な事項であることを覚えておきましょう。

家の売却でよくある理由は?

家の売却理由で一般的によくあげられるのは、どのような内容でしょうか。具体的に紹介します。自分の売却理由に当てはまるということも多いでしょう。

家族構成がかわり住み替えをしたい

長いあいだ住んでいると、子どもが成長したり、子どもの数が増えたりすることがあるでしょう。生活していくなかで間取りが使いにくくなったと感じる場合があります。

たとえば、子ども部屋を作りたいけれど部屋が足りない、子どもが増えたことでもう少し広いところに住みたいなどの理由が挙げられます。さらに、ひとり暮らしを見越して購入したマンションが、結婚を機に2人で住むことになったが手狭に感じることがあります。結婚を機に売却をすることもあるでしょう。

家族構成の変化は売却理由としては一般的です。より快適に生活するために住み替えが必要になるというパターンです。

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仕事を退職、子どもの独立

売主が退職すると地方でゆっくり生活してみたい、故郷に戻りたいなどの理由により家を売却することがあります。遠方へ移転する理由だけではありません。売主の高齢化により、一戸建ては維持管理が大変だからと感じることがあります。

そのため、一戸建てを売却して管理が楽なマンションを購入したいという希望を持つ人もいるでしょう。さらに、子どもが社会人になり、独立したことがきっかけで売却をすることがあります。夫婦2人では広い家が必要ないため、よりコンパクトな家を購入するために売却を検討している人もいます。

通勤・通学、転勤のため

通勤・通学、転勤のために売却

子どもの通学や、売主の転職や職場の移転などの事情により、移動時間が大きく増えてしまうために住み替えを希望することがあります。毎日のことなので、長時間通勤や通学を避けるために売却を検討する可能性があるでしょう。

さらに、売主がほかの都道府県に転勤になってしまい売却をしなければならないことがあります。仕事や学校の都合などが売却理由になるケースも多いです。

資産整理、相続

資産整理、相続のために売却

複数の家を所有している場合には、一定のタイミングで売却を検討することがあります。また、親から家を相続したためにその家を売却する可能性もあるでしょう。相続税対策を含めて資産整理を行うための売却があります。

査定が高く出たので売り時と感じる

不動産価格は、売却時期により変動します。需要が高い時期に売却を検討していると、査定評価額が高くなることがあるでしょう。今が売り時と感じて住み替えを検討する人もいます。

売りたくなくても売らなければならない理由もある!

家の売却理由には、売りたくないけれど売らざるを得ない状況であることも考えられます。具体的にはどのような状況なのでしょうか。

住宅ローンを支払えない

住宅ローンを支払えないため売却

売主の経営していた会社の状況が悪化したり、勤務先の会社の都合で予期せぬ退職をしたりすることがあります。さらに、病気などで仕事を続けられなくなることもあるでしょう。購入当初は十分にローン支払い能力があっても、将来の経済状況は誰にも予想できないものです。

そのため、毎月の住宅ローンの支払いが難しくなりやむを得ず売却をする場合があります。

家を売却して現金化する必要がある

新たな事業を始めるために、まとまった資金が必要になることがあります。そのため、家を売却し資金調達をするのが売却理由である場合があるでしょう。そのほかにも、借入していた金銭の支払いのためにお金が必要になるケースがあるでしょう。

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周辺環境の問題

周辺環境が合わなかったため売却

実際に住んでみたら、あまり周辺の治安がよくないため子育て環境にはあまり適さないという理由で売却することがあります。さらに、人によっては気にならない騒音や、特定の施設などが気になって売却を検討することもあるでしょう。

たとえば、高速道路の近くで窓が開けられないためストレスに感じることがあったり、幹線道路沿いで洗濯物があまり干せなくて不便に感じたりすることなども売却理由としてよくあります。

売主の個人的な住み心地

1階の部屋はメリットとデメリットがありますが、デメリットのほうを多く感じてしまうことが売却理由である可能性もあるでしょう。

一方で、高層階のマンションを購入したものの、なんとなく落ち着かないしエレベーターが混雑して不便に感じるなどで売却を検討することも考えられます。売主の住み心地が売却理由になることがあります。そのため、購入者にとってはメリットになる可能性もあるでしょう。

近隣にトラブルがある

一戸建てによく見られるケースですが、近所の人間関係がうまくいかないと売却理由になることがあります。一度トラブルが起きてしまうと、修復が難しいことが多いでしょう。近隣の人間関係は大きく影響するものです。

家自体や立地は気に入っていたはずなのに、実際に生活してみてこんなはずではなかったと感じた売主が家を売却することがあります。また、人間関係のトラブルなどが売却理由になることがあるでしょう。

売却理由によっては全く気にならない、またはやはり気になるという購入希望者に分かれる可能性があります。このような理由に該当する場合は、どのように不動産仲介会社に伝えるか慎重に検討する必要があるでしょう。

売却理由はどこまで伝える必要がある?

売主の家族構成や年齢、経済状況はそれぞれで異なるものです。そのため、売却理由はひとつではなく、いくつかの理由が含まれる可能性もあるでしょう。売却理由を不動産仲介会社に伝えるタイミングで、どこまで伝えたらよいか迷うこともあるのではないでしょうか。

事故物件の場合

伝えなければいけない売却理由は、家の中で自殺や他殺などがあった場合です。事故物件の告知は購入希望者に必ず伝えることが義務づけられています。この場合は、必ず不動産会社に伝える必要があります。仮に伝えることを怠ると告知義務違反となり、売買契約解除もあり得るでしょう。

もし事前に知っていれば購入しなかったであろう場合

さらに、伝えておくべき売却理由としては、購入希望者が購入後に事実を知り、もし知っていたら購入しなかったような理由であるときです。そのような売却理由に該当するときは、不動産仲介会社にしっかり伝えておかないと大きなトラブルに発展することがあるので注意が必要です。

不動産売買契約書に告知書があるので内容をチェックしましょう。告知書には告知義務がある内容について記載されています。

家の欠陥や周辺の環境問題

たとえば、家に構造上の欠陥があるか、家周辺に道路や鉄道の振動・騒音などが確認されているか・近隣トラブルがあるかなどです。告知書の内容は不動産会社に正しく伝える必要があります。

なぜなら、売買契約後に告知書に記載されている内容と違うなどと購入者から指摘された場合は、売主と不動産仲介会社が共に責任を負う可能性があるからです。あまり伝えたくない売却理由ほど伝えなければならないので気をつけましょう。

売却理由が売却価格に影響を及ぼすことはある?

売却理由は価格に影響するのか?

売主にとって気になるのは、売却理由が原因で家が安くなったら困るということではないでしょうか。事前に査定してもらった価格よりも安くなることはあります。安くなる理由としては、いろいろな原因が考えられます。

たとえば、離婚、住宅ローンが払えない、周辺の治安や騒音、近隣トラブルなどが売却理由であるときは、査定価格よりも売却成約価格が下がってしまう場合があります。しかし、周辺の治安や騒音などが事前に把握できていればあらかじめ査定価格に反映されていますのでそれほど大きく影響することはありません。

また、売主の離婚や金銭問題、近隣トラブルが売却理由であるときは、一般的には査定価格には直接反映されないでしょう。しかし、このような個人的な事情の場合は売主が売却を急いでいる傾向があります。早く売りたいという心理が働いて時間をかけずに売却することがあるでしょう。

その結果、売却成約価格が下がってしまうことが考えられます。

さらに、売却価格に影響を受ける可能性が高い売却理由は、事故物件であるときです。この場合は査定時に市場相場よりも大きく下がることが予想されます。このように、売却理由によっては、売主と購入希望者双方の心理的な意識が価格に影響を及ぼすことがあるでしょう。

なぜ売却したいのか?理由をしっかり認識しておこう!

 家の売却は人生で何度も経験する人はそれほど多くないでしょう。そのため、購入検討者に安心してもらうために、売却理由をどのように説明しようかなどまでは考えがまわらない可能性があります。

しかし、自分が購入検討者の立場になったときに、どのようなことが知りたいかを想像すれば売却理由を的確に伝える大切さに気づくのではないでしょうか。さらに、売却理由は売却価格に多少なりにも影響を与える可能性があります。不動産仲介会社に対しても誠実に事情を伝えることが大切と言えるでしょう。

高く売りたいために重要な理由を伝えないと、売却後にトラブルになる可能性もありますので気をつける必要があります。売却理由は購入希望者や不動産仲介会社にとっては知りたい項目です。そのため、今一度なぜ売却したいのか理由をしっかり確認しておきましょう。