どんな建物でも、古くなればその分修繕は必要になってきます。これはマンションにしても一戸建てにしても同じことです。一戸建ての場合であれば、修繕費用は自分たちで貯めていく必要があります。

マンションの場合の修繕費

マンションの場合は、自分たちで貯めていくというよりは、「マンション全体で貯めていく」といった形になります。なので、マンションが古くなったときに修繕するための費用として、修繕積立金を積み立てていかなくてはいけなくなっています。

マンションの場合の修繕費

しかしそうなってくると、もしもマンション売却をするときにはその修繕積立金はどうなるのでしょうか。

自分がこれからも長く住んで修繕するときのために貯めていた修繕積立金なので、マンション売却をして自分が住まなくなるのであれば、返還してもらいたいところではあります。

しかし残念ながら、マンション売却をするとしても、この修繕積立金の返還はしてもらえないものとなっています。

なぜ、修繕積立金は返してもらえないの?

その理由としては、すでに修繕積立金として支払ってしまった時点で、そのお金の所有者は管理組合になってしまうからです。いくら自分がもう住むことのないマンションだとしても、支払ったものは返ってこないということになります。

返してもらえない修繕積立金

それではマンション売却時に、その分の値段を上乗せして売り出してしまえばいいのではと思ったかもしれませんが、しかしそれでは周囲の相場よりも高くなってしまうので、買い手がつきづらくなってしまいます。

これからマンションを購入する人や将来的にマンションの売却を考えている人は、修繕積立金は返ってこないものとして支払うことでトラブルの心配がなくなるでしょう。