この記事でわかること
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「所有している空き家の買取を依頼したいけど、売却価格はどれくらいになるのだろう。」
このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
一般的に空き家を買取してもらうと、売却価格が安くなってしまう傾向がありますが、できるだけ安くなりすぎずに納得できる価格で売却したいですよね。
本記事では、空き家を買取してもらう際の売却相場や相場価格の調べ方、さらに賢く空き家を買い取ってもらうためのポイントについて紹介していきます。
これから紹介する内容をしっかり押さえて、納得できる空き家売却を進めていきましょう。
この記事の目次
空き家の買取とは?
空き家を買取してもらうことを検討しているが、「空き家を買取してもらう際、どんな流れで売却が進められるのだろう。」と思っている方もいるのではないでしょうか。
買取を依頼した際の売却相場について理解する前に、まず空き家の買取がどのようなものなのか説明をしていきます。
空き家の買取の概要
空き家の買取とは、不動産会社や専門の買取業者に直接空き家を買い取ってもらうことです。
買い取られた空き家は、不動産会社側がリフォームやリノベーションをして転売するほか、解体して更地の状態に戻し、土地として再販売することもあります。
そのため、築年数が経過している物件であっても積極的に買取してくれることが多いです。
また、訳あり物件や事故物件などの買取を専門としている業者も存在しているので、なかなか空き家が売れないときは、こういった業者に依頼すると良いでしょう。
買取は「仲介会社では断られてしまった。」「ほかの業者に査定してもらったら値がつかなかった。」という場合でも、引き受けてくれる可能性が高いのが大きな特徴です。
空き家買取による売却までの流れ
空き家を買取で依頼した際の売却までは、以下の流れで進められることが一般的です。
- 不動産会社や買取業者に査定を依頼する
- 買取を依頼する不動産会社を決める
- 買取価格など条件を確認する
- 不動産会社と売買契約を直接結ぶ
- 決済・物件の引き渡しをおこなう
買取の場合は、不動産会社や買取業者に直接空き家を購入してもらうため、買主を探す手間がありません。
そのため、比較的短期間で物件の引き渡しが完了することが多いです。
一般的に、査定を依頼して売却が完了するまでの期間は1ヶ月程度のことが多いですが、不動産会社や買取業者によっては1週間で完結することもあります。
また、売主が内覧等の対応をするということもないのも特徴です。
空き家買取の詳しい特徴については、以下の記事でも紹介しているので、より細かく知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
空き家の売却は買取がおすすめ!相場や業者、家財整理についてもご紹介
買取と仲介の違い
空き家を売却する手段には、不動産買取のほかに不動産仲介という手段があります。
不動産買取と不動産仲介の主な違いについては、以下の表にまとめてみましたのでこちらを確認してみてください。
不動産買取 | 不動産仲介 | |
---|---|---|
売る相手 | 不動産会社や買取業者 | 不動産を購入したい買主 |
仲介手数料 | なし | あり |
売却期間 |
短期間 (最短1週間~1ヶ月程) |
長期に渡ることもある (通常3~6ヶ月程) |
売却価格 | 相場より安くなる傾向がある | 相場と同等になる傾向がある |
内覧の必要性 | なし | あり |
メリット | 売却期間が短いためすぐに現金化することができる | 買取よりも高い金額で売却することができる |
デメリット | 売却価格が仲介よりも安くなってしまうことが多い | 物件の状態によっては売れ残ってしまう |
不動産仲介は、空き家を売却したいと考えている売主と空き家を購入したいと考えている買主の間に不動産会社が入り、双方の売買のサポートをする売却方法のことです。
そのため、空き家を売却したいと考えても、買主が見つからない限り物件を引き渡すことは当然できません。
売却完了までの期間は、一般的に3~6ヶ月程であることが多いですが、物件の状態によっては長期間売れ残ってしまうことも想定されます。
状況によっては、すぐに売買が完了することが難しい不動産仲介ですが、不動産買取と比較すると、売却価格が高くなる傾向があります。
このような傾向から、時間をかけてでも高い価格で空き家を売却したいと考えている方には、おすすめの手段と言えるでしょう。
関連記事:不動産仲介業者を利用するメリット・デメリットとは?必要性を解説
空き家買取ではどのように売却価格が決められている?
空き家の買取がおこなわれる際は、主に以下の2つの方法をもとにして売却価格が設定されることが一般的です。
- 過去の売却例をもとにした価格の決め方(取引事例比較法)
- 再調達原価をもとにした価格設定の方法(原価法)
それぞれがどのような方法で価格が決められるのか、説明をしていきます。
過去の売却例をもとにした価格の決め方(取引事例比較法)
空き家の売却価格を決める際は、過去の売却例をもとにして価格が決められることがあります。
この方法を一般的に「取引事例比較法(とりひきじれいひかくほう)」と言います。
具体例として、築25年の空き家を査定した際の価格を取引事例比較法で決める場合、以下の流れで進められます。
査定を依頼した不動産会社が3年前に同じ面積・立地の築20年の空き家Aを500万円、築30年の空き家Bを400万円で売買したという実績があるとします。
その場合、今回査定する築25年の空き家は、空き家Aと空き家Bの中間をとって、450万円の査定額が付くというイメージです。
ただし、空き家Aと空き家Bを査定したのはあくまでも3年前の実績です。
その間に土地の地価が上がっている場合、今回査定する空き家は450万円以上の価格になるということもあり得ます。
反対に地価が下がっている場合は、その価格よりも下がることもあるでしょう。
このように取引事例比較法は、空き家の査定を依頼する不動産会社や買取業者の過去の実績次第で変動します。
そのため、査定を依頼する際はできるだけ空き家の取引が多く、高額査定をしている実績のある業者に依頼すると良いでしょう。
関連記事:メリットとデメリットを把握しておこう!取引事例比較法とは
再調達原価をもとにした価格設定の方法(原価法)
不動産の売却価格を決める際は、上記で紹介した取引事例比較法以外にもあります。
それは、再調達原価をもとにして計算する方法です。
一般的に、「原価法」と言われています。
取引事例比較法は、複数の類似物件と比較して価格を決める方法ですので、類似物件の実績がないと当然売却価格を算出することができません。
それに対して原価法は、対象物件と同様の建物を建て直す際、どれくらいの費用がかかるのか計算して、そこから建物の経年劣化分を差し引いて、おおよその売却価格を算出します。
つまり、過去に類似物件の実績がなくても、売却価格を求めることができるのです。
原価法を用いておおよその売却価格を算出する際は、次の流れでおこなわれます。
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これらの流れを計算式としてまとめると、以下のようになります。
おおまかな売却価格=再調達原価×延床面積(㎡)×減価修正(残りの耐用年数÷法定耐用年数) |
例えば、【築11年で延床面積が100㎡の木造一戸建の家】【木造の再調達原価:14.8万円/1㎡】という条件の場合は、以下の計算で求めることができます。
※法定耐用年数については、国税庁の資料等で確認することができます。 出典:主な減価償却資産の耐用年数表-国税庁 (https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/pdf/2100_01.pdf) これらの情報を計算式に当てはめてみると… 14.8万円×100㎡×(11年÷22年)=740万円 |
詳しい原価法の計算方法や計算する際のポイントについては、以下の記事で解説しているのでこちらも参考にしてみてください。
空き家を買取した際の売却相場はいくら?
空き家を買取で売却する場合、仲介で売却する際と比較すると売却相場が安くなる傾向がありますが、具体的にいくらくらい安くなるのでしょうか。
買取を依頼する不動産会社や買取業者にもよりますが、仲介で売却する際の売却相場の5~8割程の価格になると言われています。
なぜ相場よりも安くなってしまうのかというと、不動産会社や買取業者が買取した空き家はリフォームや解体をおこない、その後転売をするためです。
そのリフォームや解体にかかる費用を差し引くために、仲介で売却する際の相場価格よりも安くなってしまう傾向があるのです。
また、空き家の状態によっても売却相場は変動します。
例えば、状態がよく少しリフォームを施すだけで転売ができる物件であれば、仲介で売却する際の8割程度の価格になるでしょう。
しかし、築年数が古く、解体が必要と判断された場合は、解体費用等が発生することを考慮して、仲介で売却する際の5割程度の価格になってしまいます。
また、家具がついている物件についても同様で、家具の処分をするための費用が発生することを考慮して、売却価格が相場よりも低くなってしまう傾向があります。
このように売却する物件の状況により価格が変わることもあるので、所有している空き家の状態をよく把握したうえで、売却相場を調べることをおすすめします。
空き家を買取する際の売却相場の調べ方4選
空き家の買取を依頼する前に、所有している空き家を売却するとどれくらいの価値があるのか知りたいですよね。
売却相場を把握してから、不動産会社や買取業者に査定を依頼することで、納得できる空き家売却を進めやすくなります。
ここでは、空き家を買取する際の売却相場を調べるための4つの方法を紹介します。
- 不動産会社に査定を依頼する
- 不動産ポータルサイトで調べる
- REINS Market Informationで調べる
- 空き家バンクで調べる
いずれの方法も簡単におこなうことができるので、空き家の売却を検討している方は、調べ方を覚えておきましょう。
①不動産会社に査定を依頼する
空き家の売却相場を調べるための基本的な手段として、不動産会社に査定を依頼する方法が挙げられます。
特に、空き家のある地域の不動産会社に査定を依頼することで、その地域の空き家の状況や需要、過去の取引実績などをもとにして、詳しい相場価格を知ることができるでしょう。
また、査定は無料で依頼することができるので、1社の不動産会社に限らず複数の不動産会社に依頼することをおすすめします。
複数の不動産会社からの査定結果をもとにすることで、より正確な価値を知れるほか、担当者の対応や人柄も比較できるので、安心して依頼できる不動産会社を見つけることができるでしょう。
②不動産ポータルサイトで調べる
売り出している物件の情報が掲載されているサイトのことを、不動産ポータルサイトと言います。
不動産ポータルサイトでは、全国あらゆる地域の物件を築年数や間取りなどの条件ごとに検索することができます。
この機能を用いて、あなたが所有している空き家と似たような物件の相場価格を調べることもできるのです。
例えば、「東京都品川区・築20年・木造一戸建て」と検索すると、その地域で売り出している物件の情報を閲覧することができます。
そこに掲載されている価格を参考にすることで、あなたが所有している空き家の売却価格がどれくらいになるのか想定できるでしょう。
また、買取を依頼する際は、掲載されている価格の5~8割程になる傾向があります。
例えば、あなたが所有している空き家と条件が似ている物件が「700万円」で売り出している場合、350万~560万円が売却相場であると考えることができます。
不動産ポータルサイトによっては検索方法や見方が異なるので、まずはいくつかのサイトで調べてみることをおすすめします。
③REINS Market Informationで調べる
REINS Market Informationとは、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営している、「REINS TOWER」内にある不動産情報提供サイトのことです。
不動産ポータルサイトと同様に地域と築年数や間取りなどの条件を絞って検索するのですが、REINS Market Informationでは実際に取引された成約情報を閲覧することができます。
空き家であるかの区別はできませんが、細かく条件を絞れば絞るほど、目安となる価格を割り出すことができるでしょう。
REINS Market Informationでの検索手順は以下の通りになります。
【追加検索条件】
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以上の手順で検索すると、取引情報グラフに結果が反映されます。
グラフからその地域での相場の幅を確認することができますので、空き家を売却した際のおおまかな価格を確認したい際にぜひ利用してみてくださいね。
④空き家バンクで調べる
空き家バンクとは、空き家を提供したい人と空き家を活用したい人を繋ぐことを目的とした、自治体が運営しているサービスのことです。
一般的に空き家バンクは、空き家の売買や貸し借りをすることが目的ですが、このサービスでも相場価格を調べることができるのです。
あなたが所有してる空き家のある地域に空き家バンクがあるのであれば、そこから同じ地域の空き家の相場価格を調べることができるでしょう。
しかし、空き家バンクはREINS Market Informationや不動産ポータルサイトとは違い、登録されている物件が空き家のみのため、情報量が少ないのがデメリットです。
空き家バンクを用いて調べる際は、他の方法と組み合わせて参考程度に調べてみると良いかもしれません。
買取で賢く空き家を売却するためのポイント
買取で空き家の売却を検討している方の中には、「できるだけ相場に近い金額で売却したい。」と考えている方もいるのではないでしょうか。
このような考えをお持ちの方のために、買取で賢く空き家を売却するためのポイントを紹介します。
これから紹介する3つの点を意識して、空き家売却を進めていきましょう。
- 複数の業者に査定を依頼する
- 地域に特化した不動産会社に依頼する
- 残置物の扱いに考慮する
複数の業者に査定を依頼する
少しでも高い価格で空き家を買い取ってほしいのであれば、1社だけでなく複数の不動産会社や買取業者に査定の依頼をすることをおすすめします。
不動産仲介での査定の場合、必ずしもその査定価格で売却できるとは限りません。
状況によっては、査定価格より下回る価格で売却する羽目になってしまうこともあります。
しかし不動産買取での査定は、査定価格がそのまま売却価格になります。
そのため、複数の業者に査定を依頼しそれぞれの査定価格を比較して、一番高い業者に買取を依頼することで、確実に高い価格で空き家を売却することができます。
また、「1社1社査定を依頼するのは面倒そう…。」という方には、不動産一括査定サービスを利用することをおすすめします。
当サイトが運営している不動産一括査定サービス「イエイ」は、1700社の不動産会社と連携し、その中からあなたに最適な不動産会社をご紹介します。
24時間いつでもどこでも簡単に査定の依頼をすることができるので、一度お試しください。
地域に特化した不動産会社に依頼する
上記で紹介した複数の不動産会社に依頼するのと合わせて、空き家のある地域の不動産会社に査定や相談することもおすすめです。
空き家の買取価格は、買取後の空き家の活用方法やその地域の需要によって大きく左右される傾向があります。
そのため、これらの情報に詳しい地域の不動産会社であれば、少しでも高い金額で買取してもらえることが期待できます。
また、「ただその地域にあるから。」という理由で適当に選んでしまうのではなく、過去に空き家の買取をした実績が多数あるかどうかも確認するようにしましょう。
残置物の扱いに考慮する
空き家の買取を依頼する方の中には、部屋の中にある残置物の処分について悩んでいる方もいるでしょう。
空き家の中に残置物が多くあると、不動産会社や買取業者からの評価が下がり、通常よりもさらに安い価格で買い取られてしまう可能性があります。
できるだけ高く買い取ってもらいたいと考えているのであれば、事前に残置物の整理をしておきましょう。
しかし、大型の家具や粗大ごみ等の処分が難しい残置物も中には存在します。
そのような場合は、不動産会社や買取業者に相談してみることをおすすめします。
業者によっては、残置物の処理をサポートしてくれるサービスを提供していることもあるので、買取を依頼してみる前に尋ねてみましょう。
空き家買取を検討する際の注意点
空き家を買取してもらうことを検討しているのであれば、買取の流れやポイント、相場のことを理解することも大切です。
しかし、これらの知識と合わせて注意しておかないといけない点もあります。
空き家の買取を依頼する前に、改めて以下の3点について振り返るようにしましょう。
- 本当に買取でないと売れないのか確認する
- むやみにリフォームなどをしない
- 必ず買い取ってもらえるという訳ではない
本当に買取でないと売れないのか確認する
空き家を買取してもらうことを考える前に、本当に買取でないと空き家が売れないのか改めて考えることをおすすめします。
買取は、通常の売却相場よりも5~8割程価格が安くなってしまう傾向があるため、特に売却を急いでない方は仲介のほうが高く売れるのでお得です。
そのため、売却する期限が決まっていない方は、一度不動産仲介業者にも相談してみることをおすすめします。
また、長期間にわたって売却活動をするのが嫌なのであれば、「買取保証」を利用してみるのも良いでしょう。
買取保証とは、一定期間だけ仲介で売却をしてみて、その期間に空き家を売却することができなかったら、最終的に不動産会社に買取してもらうという売却方法のことです。
仲介と買取をあわせた売却方法のため、仲介で売却できる可能性も探りつつ、どうしても売却できなかったら買取という形で確実に売ることができます。
むやみにリフォームなどをしない
空き家を買取してもらいやすくするために、リフォームやリノベーションをしてから売却することを考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、空き家をリフォームなどをしてから売却してしまうと、リフォーム代が無駄になってしまうリスクがあります。
一般的に、不動産会社や買取業者によって買い取られた空き家は、後にリフォームや解体をおこない再販されます。
そのため、リフォームしたからと言って高い買取価格がつくなど、査定価格に影響を与えることはほぼありません。
余計なコストをかけないようにするためにも、空き家の買取を依頼する際は、むやみにいじらずそのままの状態でおこなうと良いでしょう。
関連記事:不動産は売却前にリフォームすべき?生じる影響や注意点など解説
必ず買い取ってもらえるという訳ではない
不動産会社や買取業者に買取を依頼すると、どんな空き家であっても買い取ってもらえると思われがちですが、必ず成立するとは限りません。
特に、空き家の築年数があまりにも古く、立地の条件が悪すぎる場合、買取してくれる業者が見つかりにくいこともあります。
また、査定を依頼しても、査定された価格に納得できないこともあるでしょう。
そのような場合、売主であるあなたの方から買取を断ってしまうことも考えられます。
これらのリスクが起きてしまうことを想定して、事前に相場を調べるなど空き家の価値を把握してから、買取してもらえる業者を慎重に選ぶことが大切です。
また、業者によっては買取の契約を締結してから、再度査定をおこなうこともあるので、契約を進める際は、さまざまなリスクが起きる可能性を考慮するようにしましょう。
空き家買取のよくある質問
空き家の買取を依頼する際のよくある質問を3つ紹介します。
- 査定で値が付かないこともあるの?
- 事故や事件があった物件でも売却はできるの?
- 買取時に手数料は発生するの?
これらの疑問を解消して、安心して空き家売却を進めていきましょう。
査定で値が付かないこともあるの?
空き家の査定をして、値が付かなかったり買取を拒否されたりしてしまうこともあり得る話です。
このような場合は、相続放棄をして空き家を手放したり、相続したうえで解体するのがベストでしょう。
値が付かない原因として、空き家の築年数があまりにも古すぎたり、外装・内装の状態が悪すぎたりすることが挙げられます。
また、このような状態の悪い空き家を放置してしまうと、倒壊の危険性が高まったり、自治体から「特定空き家」と見なされ、固定資産税が高くなったりするなどのリスクが生じます。
【特定空き家とは?】 ①倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態 ②著しく衛生上有害となるおそれのある状態 ③適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態 ④その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態 にある空家等をいう。 出典:空家等対策特別措置法について(国土交通省) (https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001385948.pdf) |
複数の業者に査定を依頼しても値が付かないことがわかったのであれば、こういったリスクを避けるためにも速やかに処分することをおすすめします。
関連記事:空き家をそのままにしておくとどうなる?押さえておこう行政代執行
事故や事件があった物件でも売却はできるの?
事故や事件があった空き家であっても、買い取ってもらえることはあります。
不動産会社や買取業者の中には、事故物件など訳あり物件の買取を専門におこなっている業者も存在します。
そのため、「事故があったから買い取ってもらえないだろう。」と諦めずに、こういった業者に一度査定を依頼してみましょう。
また、以下の記事では、事故物件を売却する際のポイントについて紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
事故物件の売却方法を解説!告知義務や価格相場は?失敗しないポイントもご紹介
買取時に手数料は発生するの?
仲介で売却する場合は、買主を見つけてくれた成功報酬として、不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。
しかし買取の場合、買主を見つけるなどの仲介業務をおこなうことはなく、不動産会社や買取業者に直接空き家を買い取ってもらうため、仲介手数料は発生しません。
そのため、空き家を買取した場合については、売却額をそのまま受け取ることができるのです。
ただし、登記費用や印紙税などの諸経費が別途かかる場合もあるので、細かい費用に関しては買取を依頼する業者に尋ねてみると良いでしょう。
【まとめ】相場を把握したうえで空き家を売却しよう!
空き家の買取を依頼する際は、事前に売却相場を把握することが大切です。
売却相場を把握することで、実際に買取をした際にどれくらいの価格で売れるか想定することができます。
空き家の売却相場は、不動産ポータルサイトやREINS Market Informationなどで簡単に調べることができるので、買取を依頼する前に一度調べてみてくださいね。
また、空き家を買取してもらう際は、不動産会社選びも非常に重要です。
空き家のある地域の不動産会社に相談したり、複数の不動産会社に査定を依頼したりして信頼できるパートナーを見つけましょう。
また、当サイトが運営している不動産一括査定サービス「イエイ」では、所有している空き家の情報を入力するだけで、簡単に複数の不動産会社に査定依頼することができます。
面倒な手続きをせず、スムーズに空き家を売却したいと考えている方は、ぜひ当サイトの不動産一括査定サービス「イエイ」をお試しください。