自宅を建てることを考えた際に平屋建てにするか、2階建て以上にするかという点は重要事項になります。もし、在来工法で2階建ての家にする場合は、家を支えるために土台から2階までをつなぐ通し柱が重要です。では、通し柱にはどんな役割があるのでしょうか。その役割と耐震性との関係について、詳しく紹介します。

通し柱の役割

通し柱は、土台から2階、軒までを1本で支える継ぎ目がない柱のことをいいます。通常使われている柱より2~3倍の長さがあり、主に外周に立てられるものです。

通し柱同士をつなぐためには、2階の床の高さで横に使われる胴差しによって固定されます。通し柱によって、1階と2階を構造的に一体化することが可能となるのです。

また、そうすることで、その家の耐震性・耐久性を高めることが期待できます。建築基準法では、在来工法(木造軸組工法)で家を建てるとき、隅柱や隅柱に準ずる柱を通し柱にしなければいけないという決まりがあるのです

一般的な通し柱は、胴差し・桁・梁などをはめこむ際にメス状に掘り込まれるので、管柱よりも太い材が使われています。メーカーや工務店など専門家は、単に「通し」と呼んでいることも多いです。

通し柱が太い理由

通し柱には、管柱など他に使われている柱より太い12cm角の4寸柱と呼ばれるサイズのものを使うことが多いです。たとえ、他の柱で10.5cm角を使っていたとしても、通し柱に使うのは太めの12cm角を使用します。

この理由として挙げられるのは、梁や胴差しなどを差し込む必要があることです。結合する際には通し柱をメス状に掘り、胴差しや梁などをオス状に加工します。この方法で結合すると丈夫ですし、釘なども一切使いません。

ただ、通し柱の断面欠損が大きくなってしまうので、太めの柱を使う必要があるのです。通常の柱は四角い形をしているので、4つのそれぞれの断面が平らになっています。

ところが、通し柱のようにメス状に掘りこむ必要がある柱の場合、その平らになっている断面がほとんどなくなってしまうのです。特に、4つの断面それぞれに梁などをはめ込む必要がある場合には、メス状に掘り込んだ部分の太さそのものが細くなってしまいます。それが、断面欠損になっている状態です。

細い柱で支えていても、地震が起きた際には持ちこたえられない場合が考えられます。間取り図(平面図)を見ると、通し柱の部分は丸で囲んであり、他の柱と区別しやすいようになっていますので、確認をしてみましょう。

通し柱の適正本数

通し柱は一般的には出隅に設置されることが多いので、1階と2階が同じ面積であれば計4本の通し柱が使用されます。ただ、2階部分が1階より少し小さめの面積の場合は、必ずしも出隅になるとは限りません。

特に、個性的な建物の形にしたいということであれば、それに合わせて通し柱の本数も増えていくのです。複雑な形の家であれば、場合によっては8本くらいの通し柱を使う場合もあります。

つまり、通し柱については、「何本あれば適性であるとは言えない」というのが答えになります。建物によって、適正本数が変わってしまうからです。

そして、通し柱は断面欠損の問題があるため、丈夫な家にしようと思えば、結合する面を少しでも少なくする必要があります。たとえば、4面すべてにメス状の掘り込みをした場合、クレーンなどでその通し柱をつって移動させようとしただけで折れてしまうこともゼロではありません。

メス状の掘り込みをする面数が多ければ多いほど、その通し柱は不安定なものになります。掘り込みをした部分が多いため、柱のその部分が他と比べて極端に細くなってしまうのです。

そういったことからも、通し柱の本数を多くすればいいというものではないことがわかるのではないでしょうか。どういった家を建てたいかにもよりますが、通し柱を立てる必要があった場合は、本数や耐震性について確認してみる必要があるでしょう。

通し柱と耐震性

通し柱の確認を行う人のイメージ

家を建てた人の中には、通し柱の本数を増やしてもらったことで、地震にも強いしっかりとした家を建てられたと考える人もいます。1階から2階まで1本で通っている柱が多ければバランスもとれているように感じるので、確かに地震などにも強い印象があるでしょう。特に、地震が多い地域に住んでいる場合、耐震性を重要視したいと考える人は多いのではないでしょうか。

通し柱の役割の1つとして、その建物の耐震性や耐久性を高めるという点があります。そのため、もちろん通し柱を使う意味は十分にあるのです。ただし、通し柱の本数が多ければよいというものではなく、断面欠損についても考える必要があります断面欠損が多ければ多いほど、逆に強度は低くなってしまい、耐震性も期待できるものではなくなる可能性が出てくるのです。

また、現在は耐震性に関して新しい技術が取り入れられるようになっています。

そのため、必ず通し柱を使った家を建てなければいけないというわけではありません。むしろ、場合によっては、できるだけ通し柱の本数を減らして対応する必要が出てくることもあります。通し柱の本数にこだわるより、きちんと耐震設計をしているメーカーや工務店を選んで依頼することが大事です。

木造住宅でも、耐震性についての構造計算をしている会社を探して、わからない点や不安な点などについて納得できるまで質問するのがおすすめです。いくつかのメーカーや工務店に質問し、比較してみましょう。

通し柱を使わない工法

耐震性を考えて建てる場合でも、通し柱を使わないように工夫をすることができます。主に、金物工法とホールダウン金物でつなぐ工法という2つの方法で対応可能です。

金物工法

「金物工法」は、梁と柱を金属プレートやドリフトピンで固定するというものです。この方法を選択することで断面欠損をなるべく減らし、強度を保ちながら強固に接続できるようになります。

また、柱側に金属プレートを設置しますが、この金属プレートには穴が開いているのです。そして、梁にも穴を開けてピンを打ちこんであるので、この穴同士を合わせて接続します。

メリットが大きい一方で、デメリットもあります

たとえば、金物工法は在来工法と比較して、30~40万円ほど費用が高くなる可能性があるのです。さらに、ドリフトピンも処理をしていない状態ですと、直接外気に触れやすくなります。熱も伝えやすいという性質があるため、外気にあたって冷えたドリフトピンが室内の空気と触れることで、結露を起こす場合もあるので注意が必要です。

ホールダウン金物でつなぐ工法

「ホールダウン金物」でつなぐ工法は、通し柱を使用しない方法です。1階と2階それぞれに柱を立て、それぞれの柱を両引きボルトとホールダウン金物を使って固定します。

この方法の最大のメリットは、断面欠損がないことです。しかも、費用もほとんどかけずにすみ、強度も抜群なのでコストパフォーマンス面でもとても優れている方法でしょう。

通し柱よりも耐震性に注目しよう

通し柱は耐震性を高めるために立てられますが、その本数の多さが耐震性の高さに影響を与えるというわけではありません。

2階建ての家を建てるときには通し柱を多く立てるより、耐震性についてしっかり設計を考えてくれるメーカーや工務店に依頼をすることを考えましょう。

通し柱以外にも耐震性を考えた方法はあります。たとえば、金物工法やホールダウン金物でつなぐ工法といったやり方です。特に、ホールダウン金物でつなぐ工法については、断面欠損がないことから強度も高いので有効な方法になります。

当サイトは、日本最大級の不動産売却査定サイトです。

不動産売却や一括査定のことを知りたいならぜひ一度当サイトTOPページをご覧ください。

イエイが選ばれている6つのポイント

  • マスコミでも注目されている日本最大級の不動産売却専門マッチングサイト
  • 業界最多!1,000社以上の厳選会社から選んで一括査定可能
  • 最短60秒で一括査定依頼
  • 査定額を比較できるから高く売れる
  • 悪徳企業は徹底排除!イエイがトラブルを防ぎます
  • 不動産売却のお悩み全て解決!万全のサポート体制

まとめ

通し柱は建物の耐震性や耐久性を高めるために使われるものですが、その数が多ければ多いほど頑丈な家ができるかと言われればそうではありません。

耐震性を高める方法は通し柱だけでなく金物工法やホールダウン金物を使う方法もあります。

なので2階建ての家を建てるときは通し柱だけにこだわらず様々な方法を使って耐震性を高めることについて考えてくれるメーカーや工務店への依頼を考えましょう。