この記事でわかること

  • 戸建ての買取は「即時買取」と「買取保証」の2種類がある
  • 戸建の買取相場は市場相場の8割程度
  • 査定依頼は不動産一括サイトがおすすめ

戸建の売却を行ううえで、どのような売却方法を選択するか悩まれている方も多いかと思います。

戸建の売却方法には、「買取」と「仲介」の2つの方法があります。

買取は物件をすぐに現金化できるので、なかなか売れない古い物件を売却したい方や転勤などで物件を早期に手放さなければならない方には有益な売却方法と言えるでしょう。

その反面、デメリットもあるので買取で売却を行うべきかしっかりと見極めることが大切です。

こちらの記事では、戸建ての買取におけるメリットやデメリット仲介との違いや買取に出した方が良い不動産の特徴まで解説していくので、自身の物件が買取に適しているのか判断していきましょう。

この記事の目次

戸建ての買取とは?仲介との違いを解説

仲介と買取の違いのイメージ画像

戸建ての買取とは「不動産会社に戸建てを買い取ってもらう」ことを指します。

一方で「個人への不動産売却を不動産会社に手伝ってもらうこと」を仲介と呼びます。

このように、買取と仲介の違いは簡単に言うと「誰があなたの戸建てを買ってくれるか」です。

まずはその2つの違いをしっかりと把握しておきましょう。

どちらも不動産会社に向けて相談をしますが、買取はそのまま業者が買い取ってくれるのに対し、仲介は不動産会社が広告や営業といった販促活動をすることで買い手を探してくれます。

その他の細かい違いについては、下記の表を参考にしてみてください。

違い

仲介

買取

売却の速さ

数か月~1年と時間がかかる

数日~数週間と売却までが早い

売却の成約率

買い手が見つからないと売れない

買取業者さえ見つければ必ず売れる

売却の価格

相場価格で売れる可能性が高い

相場の価格より低くなりやすい

手続きの内容

書類や価格交渉を自分で行う場合が多い

業者が手続きのほとんどを代行してくれる

こちらの記事では仲介業者を利用するメリット・デメリットについても解説していますので、合わせてチェックしてみてくださいね。 

戸建ての買取は2種類ある

戸建ての買取は「即時買取」と「買取保証」の2種類のイメージ

戸建ての買取方法には以下の2種類があります。

・即時買取
・買取保証

ここではそれぞれの方法について、メリット・デメリットをふまえて詳しくご紹介します。

即時買取

即時買取は、そのまますぐに不動産会社が戸建てを買い取ってくれる方法です。

即時、というだけあって早ければ数日、遅くとも一ヶ月以内には戸建てを現金化することができます。

一方で相場より少し安い値段で不動産を手放すことが多いです。

【即時買取のメリット・デメリット】

メリット

・売却完了までの期間が短い(数日~1か月程度)

・仲介手数料がかからない

デメリット

相場より低い価格で売却することになる

買取保証

買取保証のイメージ画像

買取保証は「仲介をして〇〇日間売れなかったら✕✕円で戸建てを買取ますよ」というものです。

戸建てなどの不動産は買取より仲介の方が高く売れる可能性が高いため、一定期間仲介で売るための活動を行ってそれでも買い手がつかない場合に不動産会社が買い取る方法です。

仮に仲介で売れなくてもその後、買い取ってもらえるので、長期間売れないという心配を防ぐことができます。

一方で一度仲介で売りに出すため、即時買取とは違いすぐに現金化することは出来ません。

【買取保証のメリット・デメリット】

メリット

相場に近い金額で売却できる可能性を残しつつ、売却できずに現金が手に入らない状況を回避できる

デメリット

・即時買取と違い、現金化に時間がかかる

・売却期間中に売れれば、不動産会社に仲介手数料を支払う必要がある

【即時買取】と【買取保証】はどちらがおすすめ?

即時買取と買取保証についてそれぞれご紹介してきましたが、どちらがおすすめなのかは、その時の状況に応じて異なります。

ここでは、買取を検討する場合、即時買取と買取保証どちらが適しているのかを状況別にご紹介します。

【即時買取がおすすめな人】

・早急に売却する必要がある
・手間や費用をかけたくない人

即時買取の特徴は何といっても短期間で売却が可能な点です。

そのため、早急に売却する必要がある人にはおすすめと言えます。

ただし、不動産会社によって買取完了までの期間は異なるため、事前にどのくらいの期間がかかるのか確認は必要です。

また、「内覧対応」や不動産会社に支払う「仲介手数料」も発生しないことから、手間や費用をかけたくない人にもおすすめです。

【買取保証がおすすめな人】

・少しでも高く売りたい人
・売却期間に余裕がある人

買取の場合、上記のデメリットでもお伝えしましたが、仲介に比べ相場は低くなる傾向にあります。

しかし、買取保証の場合一度仲介で売りに出してくれるため、その期間で売れれば、買取よりも高い金額で売却できる可能性は高まります。

そのため、少しでも高く売りたい人には、買取保証の方がおすすめです。

また、すぐに売却する必要が無いという方は、同じく少しでも高値で売れる可能性が高い買取保証の方がおすすめです。

戸建て買取の相場はどれくらい?

戸建て買取の相場のイメージ

戸建の買取相場は、物件の状態によって異なりますが一般的には市場相場の8割程度です。

これは、不動産会社が買取後に得る利益率に大きく関係しているからです。

不動産会社は買取後に再販する事を目的にしていますが、再販後の転売で10%の利益率を見込んでいます。

さらに、買取後に行う修繕費用は物件価格の1割程度を想定しています。

このことから、買取相場は大体8割程度となるのです。

一方で、家の状態がいい場合は、修繕も必要ないため市場価格の9割程度で買い取ってくれる場合もあります。

反対に、築年数の古い物件は取り壊しや大規模なリフォームを行う必要があるので、市場価格の5割程度になってしまうこともあります。

また、過去に殺人事件や自殺、火災などがあった事故物件になると、そもそも仲介による価格は市場価格の2〜3割程度です。

そのため、買取による価格も市場価格の1〜2割程度に下がってしまうこともあります。

物件の状態

市場価格の割合

家の状態がいい物件

9割

標準的な物件

8割

取り壊しや大規模なリフォームが必要な物件

5割

自殺や火災などがあった事故物件

1~2割

戸建て買取のメリット

戸建て買取のメリットのイメージ画像

戸建てを売却する際、買取を選択するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここからは、戸建て買取のメリットについてご紹介していきます。

・仲介手数料がかからない
・現金化までが早い
・瑕疵担保責任が免除される
・近所に売却することが知られにくい
・資金計画が立てやすい
・内覧を行わなくて良い

仲介手数料がかからない

金銭的なメリットとして真っ先に上げられるのがこれです。

不動産会社に仲介を依頼すると買い手を探すために広告や営業活動を行い、その対価として仲介手数料を受け取ることでビジネスを成立させています。

一方で買取の場合はその戸建てを改修したりして少し高く売却することで利益を得ているので売り主が仲介手数料を負担することはありません。

ちなみに仲介手数料は売却額の3%+6万円が必要になるため、もし仮に2,000万円の戸建てを仲介してもらった場合は・・・

2000×0.03+6=66万円が必要になります

現金化までが早い

買取の一番のメリットは何といっても、非常に早く戸建てを現金化できることです。

不動産会社が査定を行い、提示された査定額に納得できれば最短で数日のうちに現金にすることが可能です。

仲介の場合は不動産会社に査定してもらい、広告を出してもらい内覧をして・・・・など買取に比べると多くの時間が必要になります。

また、もし買い手となる人が現れない場合は数ヶ月〜1年も時間がかかってしまうことも珍しくありません。

売りたいと思ってから現金化できるまでが早いのが買取のメリットの一つです。

瑕疵担保責任が免除される

不動産売買で最も多いトラブルの一つが瑕疵担保責任にまつわるものです。

どのようなものかは別の記事で詳しく説明していますが、簡単に言うと「売った不動産に欠陥があった場合は売り主が修理費や損害賠償などを払う」というものです。

一般的には契約から3ヶ月以内に起こった欠陥などについて適応されることが多いです。

なのでもし、売った家の床などが傷んでいて、それが原因で買主が怪我をしてしまった場合に損害賠償が請求されてしまうことがあるのです。

この瑕疵担保責任は宅建業者(=不動産会社)が相手の買取では免除されます。

近所に売却することが知られにくい

もし仲介で不動産を売りに出そうとすると広告などの販促活動を行うことが必須になります。

そのため、近隣の住民には「家を売ろうとしている」という事が知られてしまいます。

不動産会社に「あまり大きく宣伝をしないでほしい」と伝えればある程度は配慮してもらえますが、その分人の目に止まる可能性が下がるので戸建てを売るチャンスを逃してしまうかもしれません。

買取の場合は、買主を探す必要がないので近隣の人に売却することが知られにくいのもメリットです。

資金計画が立てやすい

現金化までが早いことに加えて、売却金額が早期にわかりやすいのも買取のメリットです。

住宅ローンの残債がある方や、新しい家を買うための資金にしたいという方が仲介による売却を行ってしまうと予想していたより安い値段で売却することになってしまって資金が足りない・・・なんてことになりかねません。

買取なら不動産会社から明確な金額を素早く提示されるのでその後の活動も円滑に行えます。

内覧を行わなくて良い

仲介の場合は販売相手は不動産会社では無く個人です。

そのため、購入前には必ずと言ってよいほど「内覧を希望します」と言われるでしょう。

戸建てを買う立場からしてみれば自分が住むかもしれない家なので当然のことです。

しかし、売る側からすると住んでいる家に赤の他人が来る、というのは結構なストレスになります。

1回だけなら気にならないかもしれませんが、購入を検討する人が複数名いればその都度内覧をする必要があります。

一方で不動産会社に売却を行う場合は内覧は査定の一回のみです。

しかもプロによる査定のためそこまで部屋の綺麗さに神経質になる必要はありません。

戸建て買取のデメリット

戸建て買取のデメリットのイメージ画像

戸建ての買取にはメリットがある一方でデメリットもあります。

ここからは、戸建て買取にはどんなデメリットがあるのかをご紹介します。

・売却価格は安くなる
・新築の物件には向かない
・買取不可になってしまう場合がある
・戸建ては買取会社自体が少ない

売却価格は安くなる

冒頭でも述べましたが仲介に比べて売却価格は安くなる傾向があります。

特に、即時買取の場合は相場の1~3割は安くなってしまいます。

というのも不動産会社は仕入れた戸建てをリフォーム・リノベーションして転売することで利益を出しています。

そのため、そこにかかる費用を考慮するとどうしても仲介に比べて価格は安くなってしまいます。

新築の物件には向かない

築年数が浅い物件は人気が高く、仲介でも買い手が付く可能性が高いです。

そのため、こういった物件の場合は買取を利用して売却してしまうと損をする可能性が高くなります。

一方で築年数が長い物件はそのままではなかなか買い手がつかないため、不動産会社に買取をしてもらったほうが確実に現金化出来るためおすすめです。

買取不可になってしまう場合がある 

戸建ての状態や立地の条件によっては、そもそも買取を断られてしまうケースがあります。

買取の場合、不動産会社は再販を目的にしています。

そのため、再販出来ないと判断されてしまえば、買取をしてもらえないこともあるのです。

買取を断られてしまう物件は以下のようなものがあります。

・解体費用や修繕費用が高額になる
・法令による制限や規制があって再建築ができない
・災害や水害などの危険区域にある
・建築基準法上の道路に接道していない
・前面道路が車が通れない程狭い
・近隣や相続など何かしらのトラブルがある
・不法占拠されているような物件である

戸建ては買取会社自体が少ない 

戸建ての場合、買取を行っている会社自体が少なく、不動産会社がなかなか見つからないというデメリットもあります。

なぜ、戸建ての買取会社が少ないのかというと、戸建ては査定が難しく販売価格の予想がしにくいからです。

そのため、販売価格と成約価格に差が開いてしまうことや、売れ残ってしまうリスクも高いので、戸建ての買取はしないという業者も多いのです。

戸建て買取の流れ

次に実際に戸建ての買取を依頼してから現金が手元に来るまでの流れを確認しましょう。

戸建ての買取は大きく以下の5つのステップに分けられます。

戸建て買取の流れのイメージ画像

1.事前の準備

不動産の手続きには様々な書類が必要になります

それらの書類を事前に準備しておくことで取引をスムーズに行うことが出来ます。

査定を行う際に必要な書類

・登記済権利書
・売買契約書
・固定資産税評価証明書
・耐震診断報告書
・建築確認通知書
・建築設計図

この他にも「物件を購入した際のパンフレット」「地積測量図」なども用意できるならしておきましょう。

書類が無くても査定をしてもらうことが出来ますが、これらが揃っている方が正確な金額が提示されやすく、買取金額の値上げも交渉がしやすいです。

不動産会社に問い合わせを行う際に「なにか用意しておいた方が良い書類はありますか?」と確認するとよいでしょう。

2.買取査定

戸建ての査定には机上査定訪問査定の二種類があります。

お手軽に査定額を知ることが出来るのは机上査定ですが、相場の知識や書類の準備が出来ているなら正確な買取金額を提示してくれる訪問査定の方がよいでしょう。

また、よほど売却を急いでいない限り複数の不動産会社に査定を依頼して金額や担当者の対応などを比較してみることをおすすめします。

戸建ての買取査定の際は、見られるポイントを事前に把握し対策を取ることが重要です。

査定額にも影響することなので、ぜひ以下の記事も参考にしてください。

3.査定価格の提示と契約条件の合意

査定が終わると不動産会社から買取金額の提示があります。

この金額に納得できれば具体的な契約内容を話し合いで決定します。

不動産、現金引き渡しのタイミングなどのスケジュールや家財道具や空調設備などはそのまま引き渡すのかどうかなどをしっかりと話し合いましょう。

特に売却代金の決済を行うタイミングはしっかり決めておかないと後々の売買活動にも影響が出てきます。

4.不動産売買契約の締結

売却金額やスケジュールが決まったらいよいよ契約の締結です。

契約内容の再確認、水回りや空調設備の確認、物件に欠損箇所がないか、などを不動産会社のスタッフと一緒に確認します。

問題がなければ契約書にサインを行い手付金があれば受け取って完了です。

5.残金決済と引き渡し

契約を締結したら予め決めておいたスケジュール通りに売却金の受け取りと物件の引き渡しを行います。

法務局への書類の届け出や、水道・ガスなどの管理会社への連絡、引っ越しの準備など、慌ただしくなることもありますが、事前に決めたスケジュールに従って確実に進めましょう。

決済日の当日は銀行などで司法書士に各種手続きを行ってもらい、書類や鍵を引き渡してすべての手続が完了します。

戸建て買取査定が決まるポイントとは?

戸建て買取査定が決まるポイントのイメージ画像

戸建ての買取を依頼する際は査定を行いますが、査定額はどのような事を元に決まるのでしょうか?

ここでは、戸建ての買取査定が決まるポイントをご紹介していきます。

・築年数
・物件の状態
・立地

築年数 

戸建ての場合、築年数が新しいほど建物の価値も高くなります。

しかし、築年数が古くても、立地条件が良かったり土地そのものの価値が高いと査定額が高くなることもあります。

なぜなら、戸建ての場合は土地の価値の方が重視される傾向にあるからです。

また、築年数の古い建物でも、リフォームやリノベーションがされていると、通常の買取価格よりも査定額が高くなる傾向にあります。

物件の状態 

物件の状態によっても査定額は大きく異なります。

例えば、雨漏りや人が住めるような状態でない物件の場合は、修繕費も高額になることから、査定額も低くなりやすいのです。

反対に、リフォームや不具合箇所の修繕がされており、きれいな物件はすぐに売却できやすいため、査定額も高くなる可能性があります。

立地 

周辺の立地条件も査定額に大きく影響します。

例えば、駅や病院、学校に近いなど利便性が良いとその分評価も高くなります。

反対に、駅やバス停から遠かったり、スーパーや学校などから遠いと生活する上でも不便なので、査定額は低くなりがちです。

戸建ての買取価格を上げるためのコツ

戸建ての買取価格を上げるためのコツのイメージ画像

上記で戸建ての査定額が決まるポイントをご紹介していきましたが、少しでも高値で買取をしてもらいたいですよね。

ここでは、買取価格を上げるためのコツをご紹介していきます。

・出来る範囲で修繕を行う
・査定時の印象を良くする
・複数の不動産会社に査定を依頼する

出来る範囲で修繕を行う 

まずは、出来る範囲で修繕をしておきましょう。

業者に依頼するような、大がかりな修繕をする必要はありませんが、剝がれかけている壁紙や、建付けが悪いドアなどは直しておきましょう。

自分で出来る範囲のちょっとした箇所は、意外と目につきやすい部分でもあるので、そこがメンテナンスされているだけで、印象がよくなりますよ。

査定時の印象を良くする 

査定時の印象を良くするというのも一つのポイントです。

買取の場合、実際に不動産会社や買取業者の担当者が訪問し物件の状態を見て査定を行います。

その際に、荷物があふれた部屋や、雑草が生えっぱなしになっている庭だとそれだけで、印象が悪くなってしまいます。

玄関やリビング、水回りなど、査定の前にいつもより丁寧に掃除をし、不要な物を捨てておくのもおすすめです。

複数の不動産会社に査定を依頼する 

不動産会社によって査定額は異なります。

そのため、複数の業者に査定を依頼する事もおすすめです。

複数社に依頼することで、大体の相場を把握する事もできますし、より高い査定額を提示してくれる業者を見つけることができます。

また、複数の業者に査定を依頼する際は、一度情報を入力するだけで、複数社に査定を依頼できる一括査定がおすすめです。

どこの一括査定を利用すればいいか分からないという方は、当サイトが運営している「イエイ」をぜひ利用ください。

イエイ」では1,700社以上の優良な業者が揃っており、安心して依頼できる会社を見つけやすいので、ぜひご活用ください。

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不動産買取における注意点

不動産買取における注意点のイメージ画像

不動産の買取には、いくつか注意点があるため、事前に把握しておくことが重要です。

注意点には、以下のようなものがあります。

・手数料や税金など費用がかかる
・住宅ローンがある場合は売却時に完済する必要がある
・事前に販売価格の相場を調べる
・やり取りを書面化して残しておく

手数料や税金など費用がかかる

先述した、「買取のメリット、デメリット」にて仲介手数料がかからないことをご紹介しましたが、各書類を取得する際にかかる費用税金などは支払わなければなりません。

不動産買取においてかかる費用は以下の通りです。

かかる費用 内容 金額の目安 支払うタイミング
印紙税 商業取引に関連する文書に対して課税される税金 1,000円~60,000万円※売却金額によって異なる 不動産会社との売買契約時
譲渡所得税         売却して発生した譲渡所得にかかる税金   売却した年の1月1日での保有期間によって異なる
保有期間が5年以下なら譲渡所得の39.63%
保有期間が5年超なら譲渡所得の20.315%
不動産を売却した翌年の確定申告時
抵当権抹消費用

抵当権を抹消する際にかかる費用

登録免許税、登記情報費用、司法書士への報酬が含まれる

司法書士へ依頼するとして5,000円~20,000円 ローン返済時
住宅ローン一括返済にかかる費用

住宅ローンを一括返済する際にかかる手数料

金融機関によって手数料は異なる

10,000~35,000円 ローン返済時

なかでも、印紙税は売買契約書に必要な費用となるため必ず支払わなければなりません。

住宅ローンの残債がある物件を売却した場合は、抵当権抹消費用住宅ローン一括返済にかかる費用が必要となります。

また、売却により譲渡所得が発生した場合には譲渡所得税を支払わなければなりません。
 

住宅ローンがある場合は売却時に完済する必要がある

住宅ローンの残債がある場合は、売却時に完済し抵当権を抹消しなければなりません。

抵当権とは、住宅ローンの契約者(債務者)が住宅ローンの返済ができなくなった場合に、融資元である金融機関(債権者)によって構成される権利のことです。

売買の決済をするまでに住宅ローンを完済しないと不動産を売却ができないため、住宅ローンを売却額で補えない場合は、自己資金で対応しなければならなくなります。

そのため、少しでも高く買取してくれる不動産会社を探すか、買取保証に対応している不動産会社と契約するなどの対応が必要になります。
 

事前に販売価格の相場を調べる

買取査定には、「仲介査定」を行い買取と仲介の両方の価格を知ったうえで売主が選択しやすいよう査定資料を提示してくれる会社と、査定価格だけを提示する会社があります。

査定価格だけを提示する会社に買取を依頼してしまった場合は、通常より安い金額が提示されているのに気が付かず契約を進めてしまうなど、損をしてしまう可能性もあります。

そのため、自分でも相場価格を把握しておくようにしましょう。 

やり取りを書面化して残しておく

査定の依頼から売買契約、引渡しまでのやり取りをできるだけメールやSNSなどの文字情報として残しておくことがおすすめです。

デジタルツールを利用できない方は、打ち合わせ記録として書面に残すようにすると良いでしょう。

そうすることによって、トラブルが起きた際に重要な証拠として活用することができます。

買取?仲介?どちらを選べばいい? 

買取と仲介どちらが適しているかのイメージ画像

戸建ての売却を考えている際、仲介と買取どちらがいいのか迷ってしまうという方もいるのではないでしょうか?

ここからは、買取、仲介それぞれに適している戸建ての特徴をまとめてみました。

【買取に適している戸建ての特徴】
・古い物件
・なるべく早く現金が手元にほしい時
・事故物件など物件そのものに大きな問題がある
・仲介に出したが長年買い手がつかなかった物件

【仲介に適している戸建ての特徴】
・売却完了まで急いでいない人
・既にリフォームを済ませている
・高値で売れる条件が揃っている

買取に適している戸建ての特徴

・古い物件
・なるべく早く現金が手元にほしい時
・事故物件など物件そのものに大きな問題がある
・仲介に出したが長年買い手がつかなかった物件
 

もし、売りたい物件がこれらの条件に当てはまるなら、仲介でなく買取を前提に不動産会社に相談を行いましょう。

訳あり物件の買取は、通常の戸建ての売却よりも配慮しなければならない点が多く、正しい知識をもっていないと後にトラブルになることもあります。

先ほどもご紹介しましたが、場合によっては買い取ってもらえないというケースもあります。

こちらの記事では、事故物件の売却方法や失敗しないためのポイントなどについても詳しくご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

仲介に適している戸建ての特徴 

・売却完了まで急いでいない
・既にリフォームを済ませている
・高値で売れる条件が揃っている

売却までに時間的な余裕がある場合は仲介の方がおすすめです。

なぜなら、先ほどもご紹介したとおり、買取に比べて仲介の方が高く売れる可能性が高いからです。

また、既にリフォームを済ませている物件は売りやすく相場よりも高値で売れることが多いので、こちらも仲介の方が適していると言えます。

さらに、交通の利便性がいい物件や築年数が浅く日当たりのいい物件など、高値で売れる条件が揃っている物件も、人気ですぐに買い手が見つかりやすいので仲介がおすすめです。
 

不動産の買取にまつわるよくある質問

不動産買取にまつわるよくある質問のイメージ画像

実際に不動産の買取を依頼する時に疑問に思われることが多い事柄についてまとめました。

・査定に料金はかかるの?査定したら売らなければいけないの?
・不動産業はどうやって選べばいい?

査定に料金はかかるの?査定したら売らなければいけないの?

多くの不動産会社では物件の査定を無料で行っています。

査定の金額に納得出来なかった場合でも、その不動産会社で買取をしてもらわなければならないという訳では無いので、安心して査定を依頼しましょう。

また、仲介での売却に希望を変更する事もできます。

必要以上に売却を勧めたりすることは有りません。

仮に、強引な営業があった際は「イエイ」経由で仲介を行った場合、「イエイ」のスタッフがお客様の代わりに対処しますので安心してご相談ください。

お断り代行サービス
 

不動産業者はどうやって選べばいい?

実際に複数の会社に査定の依頼を出すと様々な金額が提示されます。

ここで「一番高い査定額の会社が一番高く買い取ってくれるだろう」と安易に考えてはいけません。

他の会社より極端に高い額を提示してくる会社は実際に契約する段階になって何かしら理由をつけて結局相場程度の額で買取を行う、ということもあります。

そのため不動産会社を見極める際には買取金額だけでなく、担当者がこちらの意見や要望をしっかり親身になって聞いてくれるかどうかも見ておきましょう。

例えば・・・

・「少し売却が遅れることになってもいいので出来るだけ高く売りたい」という要望に対して買取保証を提案してくれるかどうか。

・必要な書類などについてしっかり相談に乗ってアドバイスをくれるかどうか。

・しっかりと上司に相談をして必要があればその上司も同席しての交渉の場を設けてくれるか・・・・。

などなど挙げればキリがありませんが、とにかくこちらの要望に親身になって応えてくれるかが見極めのポイントです。

買取と仲介の違いを理解し最適な方法を選ぼう 

買取と仲介の違いを理解し最適な方法を選ぼうのイメージ画像

戸建ての買取についてメリットやデメリット、仲介との違いをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

戸建ての買取は仲介と違い、現金化までが早いことや、仲介手数料がかからないといったメリットがあります。

一方で、売却価格が仲介に比べて安くなりやすいことや、物件の状態によっては買い取ってもらえないといったデメリットもあります。

そのため、戸建てを売却したい時期や物件の状態などによって、買取がいいか仲介がいいかは違ってくるのです。

戸建てを売却したいと思ったら、今回ご紹介したメリット、デメリットをふまえて買取と仲介どちらが最適なのかをよく考えて判断しましょう。

また、まだ売却するかは決めかねている場合でも、相場を知る意味で一度査定を行ってみるのもおすすめですよ。

査定を受ける際は、当サイトが運営する「イエイ」の一括査定をぜひお気軽にご活用ください。