この記事でわかること
・土地活用の基礎知識や土地を放置することで生じる負担
・初心者にもおすすめな土地の活用方法
・土地活用で後悔しないためのポイント

親から相続した土地など、現在使用していない土地がある場合、その土地を上手く活用したいと考えている人もいるのではないでしょうか?

しかし、いざ活用しようと考えても、どんな方法があり、どのように進めればいいかわからないという方もいるでしょう。

本記事では、土地活用が初めての方に向けて、おすすめな活用方法や、後悔しないためのポイントをご紹介します。

これから土地の活用を始めることを検討している方は、事前に知識を深めたうえで実践してみてくださいね。

この記事の目次

土地活用を始める前に知っておくべきこと

土地活用を始める前に知っておくべきことのイメージ

相続した土地など今後も使う予定のない土地をただ所有しているだけでは、維持管理をする負担だけでなく、固定資産税や都市計画税などの金銭的な負担も生じます。

しかし、土地活用をすることで、金銭的な負担を軽減できるうえ、安定した収入を得ることができます。

ここでは、土地活用を始める際に知っておきたい基本的な知識をご紹介します。

土地を放置すると負担がかかることを理解する

冒頭で説明した通り、土地は使用していなくても、所有しているだけでさまざまな負担がかかります。

具体的には、以下のようなことが挙げられます。

・維持管理の手間がかかる
草刈りやゴミの不法投棄への対応など、管理に手間と時間がかかります。

・固定資産税や都市計画税がかかる
毎年、所有者に対して税金が課されます。

・特定空き家(※)の場合は税負担が増える
「住宅用地の特例」が適用されず、税金が最大6倍に増えてしまう可能性があります。
※「特定空き家」とは、管理不足により著しく危険な状態であると判断された空き家のことを指します。

このように土地を放置してしまうと、維持管理や金銭面での負担が増えてしまいます。

負担を軽減させるためにも、土地を活用することは賢い選択だと言えます。

あなたの土地が「活用」か「売却」に向いているか判断する

土地活用を実際に始める前に、あなたが持っている土地が本当に「活用」に向いているか、あるいは「売却」に向いているのか判断することも重要です。

判断せずにいきなり土地活用を始めてしまうと、後悔してしまう恐れがあるためです。

以下のポイントをチェックして、どちらに向いているかを確認しましょう。

判断のポイント 売却が向いているケース 活用が向いているケース
資金の必要性 相続税の納税資金など、まとまった現金が今すぐ必要な場合に向いている 長期的に安定収入を得たい、手元の現金を増やす必要がない場合に向いている
土地の状況 立地が悪く、活用しても需要が見込めない土地を所有している場合に向いている
また、手入れの手間を完全に無くしたい場合にも向いている
駅から近い、商業施設が近いなど、活用すれば収益が見込める土地を所有している場合に向いている
所有者の意向 土地の管理から完全に解放されたい、遠方に住んでいて管理が難しい場合に向いている 土地を資産として持ち続けたい、子や孫に資産を遺したい場合に向いている

【補足】土地を売却するメリット・デメリット

土地を売却する最大のメリットは、まとまった現金が手に入り、維持費や税金の負担から完全に解放されることです。

例えば、相続税の納税資金が必要な場合や、土地が遠方にあり管理が難しい場合に有効な選択肢となります。

一方で、デメリットとして、売却益に譲渡所得税が課税されることが挙げられます。

譲渡所得税は、土地の所有期間が5年以下か5年超かによって税率が大きく変わるため、事前に税理士などに相談し、税額を把握しておくことが重要です。

また、売却には買主を見つける手間や、売却が長期化するリスクもあります。

そのため、土地活用と比較する際は、売却にかかる時間や労力も考慮に入れる必要があります。

土地売却の詳しい流れや注意点については、以下の記事で紹介していますので、こちらもご参考ください。

土地活用の目的を明確にする

土地活用を始めることを決めたら、どんな目的で活用したいかを考えることが大切です。

具体的には、以下の目的に沿って活用方法を決めると良いでしょう。

目的 土地の活用例
リスクが少なく安全性を重視したい ・コインランドリー
・公共性の高い保育園
・医療施設経営
・老人向け施設
安定した収入を得たい ・アパートやマンションの経営
・戸建て賃貸経営
・貸店舗
・コンビニなどの店舗経営
・太陽光発電
節税対策をしたい ・アパートやマンションなどの賃貸経営
・補助金が望める保育園
・墓地
初期費用を安く済ませたい ・駐車場経営
・トランクルーム経営
・トレーラーハウス
・自動販売機
・貸農園

このように目的を明確にすることで、自分に合った方法を選ぶことができ、スムーズに土地活用の方向性を決めることができます。

【初心者向け】あなたの土地に最適な活用方法10選

【初心者向け】あなたの土地に最適な活用方法10選

土地活用の目的を決めたら、次は具体的な方法を検討しましょう。

しかし、種類が多すぎて「どれを選べばいいかわからない」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

ここからは、土地活用が初めての方でもスタートしやすい、おすすめの活用方法を10種類ご紹介します。

それぞれ特徴を理解し、あなたの土地に合った方法を見つけるヒントにしてくださいね。

安定収入を目指すなら「賃貸住宅経営」

賃貸住宅経営のイメージ

賃貸住宅経営とは、アパートやマンションなど住宅を建築し、その家賃収入を得るビジネスのことです。

土地活用の代表的な方法でもあります。

所有している土地に建物を建てるため、初期費用は高くなりますが、賃貸需要の高い土地であれば、安定した収入が期待できるでしょう。

また、税金面で有利になることも大きなメリットです。

賃貸住宅経営のメリット・デメリット

賃貸住宅経営のメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】
・家賃収入により定期的な現金収入を得られる
・土地を所有していることに伴う固定資産税などのコストを家賃収入で回収できる
・経営で赤字になっても損益通算を適用して総所得を圧縮できる
・相続が発生した場合は、土地の相続税評価額を大幅に下げられる

【デメリット】
・建物を立てる資金が足りない場合は金融機関から融資を受ける必要がある(返済負担が生じる)
・家賃収入で借入金の返済や必要経費をカバーできず赤字になる可能性がある
・土地の立地次第では入居者が集まらない可能性がある

賃貸住宅経営におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、賃貸住宅経営での土地活用がおすすめです。

・駅から近い土地
・駅から遠いが住みやすい土地(都心まで車で行ける場所など)
・約35坪以上の土地

初期費用を抑えるなら「駐車場経営」

駐車場経営のイメージ

駐車場経営とは、土地に駐車場を設けて、駐車料金を収入として得る土地の活用方法です。

賃貸住宅経営と比較して、手間がかからず、土地活用が初めてという方でも始めやすいのが特徴です。

駐車場経営には、主に「月極駐車場」「コインパーキング」の2種類があり、それぞれ特徴や収益性が異なります。

あなたの土地に合った経営スタイルを選ぶことが重要です。

・月極駐車場
1ヶ月単位で貸し出すスタイル。初期費用が最も安く、安定収入が見込める反面、収益性は低いです。

・コインパーキング
時間単位で貸し出すスタイル。初期費用は月極よりかかりますが、立地が良ければ高収益を狙えます。

駐車場経営のメリット・デメリット

駐車場経営のメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】
・賃貸住宅経営など、建物を建てる活用方法と比べて初期費用が安い
・狭い土地や変形している土地でも経営できる
・他の用途に転用しやすい
・駅前や繁華街などで需要高い(コインパーキングの場合)

【デメリット】
・賃貸住宅経営と比べて高収入が得られにくい
・節税効果はあまりない
・収益が立地やタイプによって変動しやすい

駐車場経営におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、駐車場経営がおすすめです。

・月極駐車場の場合は、工業地帯や住宅地にある土地
・コインパーキングの場合は、駅前や繁華街にある土地
・約4坪以上の土地、狭い土地や変形している土地

意外と需要あり!「貸倉庫やトランクルーム」

貸倉庫やトランクルームのイメージ

土地に貸倉庫トランクルームを設置して、契約者の荷物を保管する活用方法が近年増加しています。

アパートやマンションを建てるには向いていない土地でも経営しやすいのが特徴です。

貸倉庫やトランクルームのメリット・デメリット

貸倉庫やトランクルームには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】
・賃貸住宅経営と比べて初期費用が安い
・アパートやマンションの経営に向かない土地でも経営できる
・入居者トラブルが少ない
・メンテナンスの負担が少ない
・撤去しやすい

【デメリット】
・地域によっては収益化が見込めない場合がある
・賃貸住宅経営と比べて高収入が得られにくい
・節税効果はあまりない

貸倉庫やトランクルームの活用におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、貸倉庫やトランクルームでの土地活用がおすすめです。

・オフィス街近くの土地
・大規模集合住宅に近い土地
・幹線道路沿いにある土地
・約20坪以上の土地

手間をかけずに長期収益を狙うなら「太陽光発電」

太陽光発電のイメージ

土地にソーラーパネルを設置して売電収入を得る、太陽光発電による土地の活用方法も注目されています。

太陽光発電の活用では、「固定価格買取制度(※)」という国の制度があるため、長期間にわたって安定した収入を得ることができるのが特徴です。

※:「固定価格買取制度(FIT)」とは?
太陽光、風力、水力など再生エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買取することを約束する制度。
出典:「固定価格買取制度」-資源エネルギー庁

太陽光発電のメリット・デメリット

太陽光発電を設置して土地活用をするメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】
・長期間わたって安定した収入を得られる
・賃貸住宅のように利用者を集める必要がない
・郊外でも活用できる
・初期費用が安い
・メンテナンスにかかる費用が少ない

【デメリット】
・発電した電気の買取価格が年々減少している
・台風や地震などの自然災害のリスクを伴う
・節税効果は全くない

太陽光発電の活用におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、太陽光発電を設置する土地活用がおすすめです。

・郊外にある土地
・日当たりの良い土地
・田んぼや畑などの農地
・平らな土地
・約100坪以上の広い土地

使い道がない土地でもOK「貸農園」

貸農園のイメージ

 

貸農園は、建物が建てられない農地や郊外の土地を、家庭菜園をしたい人や企業に貸し出す活用方法です。

初期費用もほとんどかからず、土地活用が初めての方でも手軽に始められます。

貸農園のメリット・デメリット

貸農園として土地活用する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】
・建物が建てられない土地でも活用できる
・土地を別の用途に転用しやすい
・初期費用がかからない
・長期間にわたって収入を得られる

【デメリット】
・収益は低い傾向である
・地域によっては需要がない場合もある
・管理や利用者対応、開業届などの手続きが必要な場合がある
・節税効果はあまりない

貸農園の活用におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、貸農園としての土地活用がおすすめです。

・アパートやマンションなど、住居を建てることができない土地
・郊外の広い農地
・約20坪以上の土地

農地を活用する場合については、以下の記事で詳しいポイントを紹介していますので、こちらもご参考ください。

社会貢献にもつながる!「高齢者向け施設経営」

高齢者向け施設経営のイメージ

高齢化が進む日本では、高齢者向け施設の需要が非常に高まっています。

この活用方法は、社会貢献をしながら長期的に安定した収益が見込めるのが大きな魅力です。

高齢者向け施設経営のメリット・デメリット

高齢者向け施設経営には、以下のメリットとデメリットがあります。

【メリット】
・長期にわたって安定した収入を得られる
・入居者の確保が容易である
・管理の手間がかからない

【デメリット】
・広大な土地が必要になる
・必ずしも収益性が高いとは限らない
・運営事業者の経営状態に左右される

高齢者向け施設経営におすすめな土地

以下の条件を満たす土地であれば、老人ホームや介護施設などの高齢者向け施設の経営が適していると言えます。

・十分な敷地面積がある土地
・郊外の住宅地など静かで落ち着いている場所にある土地

幹線道路沿いの土地に最適!「ロードサイド店舗経営」

ロードサイド店舗経営のイメージ

交通量が多い幹線道路沿いの土地を有効活用し、コンビニドラッグストアファミリーレストランなどの商業施設を誘致する方法です。

この活用法では、土地の所有者が建物を建てて貸す方法と、事業者が土地を借りて建物を建てる方法(事業用定期借地)の2パターンが一般的です。

どちらの場合も、安定した集客が見込める立地であれば、高い収益が期待できます。

【補足】事業用定期借地とは?

土地の所有者が、事業者に土地だけを貸し、借り手である事業者がその土地に建物を建てる契約形態です。
10年以上50年未満の期間で契約し、契約が終わったら、事業者が建物を壊して更地にして返すのが大きな特徴です。
このため、初期費用をかけずに収入を得られ、将来土地が手元に戻ってくる、リスクの少ない土地活用方法といえます。

ロードサイド店舗経営のメリット・デメリット

ロードサイド店舗経営のメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】
・交通量の多い道路に面しているため、安定した集客が見込める
・高い賃料を設定できる
・管理の手間が少ない

【デメリット】
・初期費用や維持費が高額になる傾向がある
・立地に大きく左右される(交通量の少ない場所では収益性が低い)
・節税効果は低い

ロードサイド店舗経営におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、ロードサイド店舗経営がおすすめです。

・多くの車や人が行き交う幹線道路沿い
・道路から建物がはっきりと見える見晴らしの良い場所

初期費用ゼロでリスクも少ない「定期借地」

定期借地のイメージ

定期借地とは、土地に建物を建てずに、土地そのものを借り手に貸して賃料(地代)を得る方法です。

建物を建てる費用は借り手が負担するため、オーナーは初期費用がほとんどかかりません。

この活用法は、契約期間が満了すると土地がオーナーに返還されるのが大きな特徴です。

オーナーは初期費用をかけずに収入を得られ、将来土地が手元に戻ってくる、リスクの少ない土地活用方法と言えます。

定期借地のメリット・デメリット

定期借地のメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】
・初期費用がほとんどかからない
・管理の手間が少ない
・固定資産税や相続税を減らせる

【デメリット】
・契約期間が長いため簡単に転用できない

定期借地におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、定期借地での活用がおすすめです。

・まとまった広さがある土地
・長期間貸し出しても問題ない、当面活用する予定がない土地

維持管理が楽!不労所得に近い「コインランドリー経営」

コインランドリー経営のイメージ

コインランドリー経営とは、土地に建物を建てて洗濯機や乾燥機を設置し、利用者から料金を得るビジネスです。

無人運営が可能であるため、オーナーは維持管理の手間が少なく、不労所得に近い形で収益を得られるのが大きな特徴です。

コインランドリー経営のメリット・デメリット

コインランドリー経営には、以下のメリットとデメリットがあります。

【メリット】
・安定した収入を得られる
・小さな土地でも始められやすい
・人件費がかからない

【デメリット】
・初期費用やメンテナンスに費用がかかる
・競合ができるリスクがある
・節税効果は低い

コインランドリー経営におすすめな土地

以下の条件の土地であれば、コインランドリー経営がおすすめです。

・住宅街に近い場所や、大型商業施設の周辺など、住民の生活動線にある土地
・駐車場スペースを確保できる土地

趣味の空間を提供!「ガレージハウス経営」

ガレージハウス経営のイメージ

ガレージハウスとは、車を停めるガレージと住居が一体になった賃貸住宅です。

車やバイクを趣味とする人に人気があり、「愛車を眺める空間」としての付加価値を提供できます。

このニッチな需要を狙うことで、高い賃料が見込めるうえ、入居者は車での移動を前提としているため、駅からの距離に左右されにくい、新しい土地活用方法として注目されています。

ガレージハウス経営のメリット・デメリット

ガレージハウス経営には、以下のメリットとデメリットがあります。

【メリット】
・立地に左右されにくい
・高い賃料でも需要がある

【デメリット】
・建築費が高い
・騒音等のクレームが起きやすい
・車やバイクを趣味とする層に限定されているため需要が見込めないリスクがある

ガレージハウス経営におすすめな土地

以下の条件を満たす土地であれば、ガレージハウス経営での活用がおすすめです。

・整備や車の出入りが気にならない郊外の土地
・ガレージと住居を両立できる広さを持つ土地

土地活用で後悔しないための3つのステップ

土地活用で後悔しないためのステップ

土地を活用したいと思って、何も考えずに始めてしまうと、計画通りに経営できなかったり、思ったより収益化できなかったりなど、失敗してしまうリスクもあります。

ここでは、初めての土地活用を成功させるために、失敗しないための3つのステップをご紹介します。

STEP1.まずはあなたの土地の「本当の価値」を把握する

土地活用で後悔しないためには、まずあなたの土地の「本当の価値」を正しく把握することが重要です。

なぜなら、固定資産税評価額だけでは、その土地が市場でいくらで売れるのか、どれくらいの収益が見込めるのかはわからないからです。

こうした失敗を避けるためには、まず複数の不動産会社に査定を依頼し、その土地の市場価値とニーズを客観的に把握することが不可欠です。

このステップが、その土地に最適な活用方法を考えるための、成功への第一歩となります。

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当サイトが提供する不動産一括査定サービス「イエイ」では、土地の情報等を入力するだけで、簡単に複数の不動産会社に査定の依頼をすることができます。

効率良く土地の価値を知るためにも、ぜひ活用してみてくださいね。

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STEP2.複数の活用プランと収支を比較検討する

土地の価値を把握したら、次に複数の専門家から活用プランを提案してもらい、収支を比較しましょう。

同じ土地でも、会社によって提案内容や収支計画は大きく異なります。

比較する際は、以下の点に注目しましょう。

・長期的な目線で考える
賃貸アパートなどを運営する場合、長期的な運営を考えていく必要があります。
建物は年月とともに経年劣化し、メンテナンス費用もかかります。
初期費用は高くても、後々安定した利益を生み出すことができるかどうか、長期的な視点で判断することが重要です。

・初期費用や維持費など費用のバランスを計算する
土地活用で失敗しないためには、費用全体のバランスをしっかりと計算することがカギです。
活用方法によって、初期費用は大きく異なるため、予想される収入と比較して、無理のない収支計画を立てましょう。

STEP3.信頼できる専門家をパートナーにする

土地活用を成功させるには、信頼できる専門家との連携が欠かせません。

担当者の知識や経験はもちろん、親身に相談に乗ってくれるか、リスクについても正直に話してくれるかなど、相性も非常に重要です。

無理のない経営方法にするためにも、専門の業者に依頼するか、自分で管理するか、メリットとデメリットを比較し、費用や自分の生活状況と照らし合わせながら最適なパートナーを見つけましょう。

【目的別】土地活用の相談窓口

土地をどのように活用したいかによって相談する窓口は異なります。

以下では、土地活用を検討する際の相談窓口を状況別にまとめています。

「どこに相談したらいいかわからない」という方は、こちらの表を参考にしてみてください。

相談したいこと 相談窓口
土地に関することを聞きたい ・不動産会社
・ハウスメーカー
・工務店
・設計会社
土地活用をするための費用の計画を立てたい ・ファイナンシャルプランナー
アパートローンを借りたい ・金融機関
相続税など税金対策をしたい ・税理士
土地に関する法的な問題を解決したい ・弁護士
・司法書士
賃貸住宅経営がしたい ・ハウスメーカー
・工務店
・建設会社
・投資物件を扱う業者
駐車場経営がしたい ・不動産会社(月極駐車場の場合)
・コインパーキング専門業者(コインパーキングの場合)
太陽光発電で土地活用したい ・不動産会社
・太陽光発電を取り扱っている業者
貸倉庫やトランクルームで土地活用したい ・不動産会社
・貸倉庫やトランクルームを取り扱っている業者
資材置き場や貸農園で土地活用したい ・不動産会社
・自治体窓口(市民農園の場合)

自分に合った土地の活用方法を選んで収入を得よう

自分に合った土地の活用方法を選んで収入を得ようのイメージ

土地の活用には、アパートやマンションの賃貸住宅経営、駐車場経営などさまざまな方法があります。

今回ご紹介した方法以外にも、土地活用の選択肢は多岐にわたります。

やみくもに土地活用を進めてしまうと、その土地に合っていなかったり、経費ばかりかかってしまい、利益が得られないといった事態になりかねません。

改めて本記事でご紹介した内容を参考に、土地の有効的な活用方法やメリット、デメリットを比較し、最終的な判断を下すことが大切です。