マンションの買い替えるを考えている人が多いですが、いざ行動に移すとなると、買い替えのスケジュールや資金面の工面など大変です。

マンション買い替えは、資金に余裕がない限り自宅マンションの売却が先になります。そうなると「仮住まい」についても、考えないといけません。

今回は、マンション買い替えで、仮住まいを必要としない方法を紹介した上で、仮住まいのメリットとデメリットなどを解説します。

買い替えで仮住まいしない方法もある!

マンションの買い替えで、資金に余裕がなくても仮住まいの賃貸契約をしない方法が3つあります。

①実家に住み、家財道具はトランクルームに預ける

売却した自宅マンションの近くに、実家があることがベストです。欲しいマンションが見つかるまで、数カ月実家に住ませてもらう方法です。賃貸であれば、毎月かかる5万~10万円程の費用が、必要なくなります。

ただし、実家に倉庫でもない限り家財道具までは置けないため、別途トランクルームを借りる必要があります。3人家族であれば、トランクルームも2畳くらいの広さが最低限必要なため、コストは毎月2万円程度(敷金別途4万円程度)かかります。

またトランクルームは、地域によっては空きが少ないこともあり、家から多少遠いトランクルームを契約する必要が、あるかもしれません。

②先にマンション購入し、売主に「停止条件」をつけて契約する

購入を先の場合、通常は資金に余裕があることや、すでに自宅マンションの住宅ローンを完済している場合に行うものですが、そうでない場合でも「契約条項に停止条件」をつけるという手段があります。

停止条件とは、マンション購入の際に結ぶ契約事項に、自宅マンションが売却しない限りこの契約は無効とするといった停止条件をつけるのです。この方法であれば、リスクなく自宅マンションに住んだままマンションを購入し、マンション売却ができます。

ただし、この方法はほとんどの売主が嫌がるため、売買契約をしてくれません。これが、最大のデメリットです。

当然、売れ筋のマンションであれば、他にも欲しいという購入希望者はいるはずなので、停止条件をもとにマンションを売る必然性がないのです。

もし、購入したマンションがなかなか売れないマンションであれば、売手は停止条件でも受け入れてくれる可能性はありますが、この方法は可能性が低いのが実情です。

③マンションが売れた時に、引き渡し期間を延ばし、すぐにマンションを購入する方法

下記にまとめました。

マンションの買手がみつかる

買手と交渉して、マンションの引き渡し期間を延ばしてもらう

買手が合意すれば契約する

すぐにマンションを探す

買うマンションの売手と引き渡し日について交渉する

売手が合意すれば契約する

自宅マンションと引っ越すマンションの引き渡し日を同日に設定

引き渡し日に新しいマンションに引っ越しする

この方法であれば、仮住まいやトランクルームの費用が発生しないため、もっとも費用をおさえた買い替え方法といえます。

ただし、この方法にもデメリットがあります。

デメリット

  • 買いたいマンションを短い期間で見つけて、契約まで進められるか?
  • 買手と売手の双方へのスケジュール交渉が大変
  • スケジュールがあわない場合は、仮住まいが必要になる

タイミングがあえばコストはかかりませんが、そのためのスケジュール調整は大変で、万一どこかでタイミングが合わなければ、結局仮住まいの必要性がでてきます。

仮住まいにも2つのケースがあります

仮住まいのパターンも2つあります。それは、自宅マンションが売れてから賃貸に引っ越すケースと、自宅マンションが売れる前に賃貸に引っ越すケースです。

①自宅マンションが売れてから、賃貸に引っ越すケース

このパターンは、仮住まいの費用を極力抑えることはできるのですが、内覧者が、住んでいる家庭に実際に来ます。そのため、内覧日には家族は外に出ないといけません。また内覧日は土日が多いため、落ち着いた休日を過ごすことができません。

②自宅マンションが売れる前に、賃貸に引っ越すパターン

先の①に比べると、仮住まいの賃貸費用は多くかかりますが、売却する自宅マンションを空き家にできるため、自由に購入希望者に内覧してもらうことができます。そのため、不要な内覧スケジュール調整をしなくて済みます。また、気兼ねなく内覧者が自由に見てまわれるため、買手候補が見つかる可能性も高まります。

仮住まいのメリットとデメリット

次に、仮住まいを行う場合の、マンション買い替え方法のメリットとデメリットをまとめました。

メリット

  • 落ち着いてマンションの買い替えができる
  • 仮住まいに住んで、自宅マンションを空き家にすれば内覧で調整は不要
  • 生活のリズムが維持できる

デメリット

  • 賃貸コストがかかる
  • 引っ越し費用が2回かかる
  • 買いたいマンションが、いつ見つかるわからない

内覧も仮住まいも必要のない方法!

2014年にグッドデザイン賞を受賞した「住みながら買取りサービス」は、仮住まいも内覧も必要のないスタイルです。

①不動産業者がマンションを買い取る

②マンション売主とそのまま、賃貸契約を結ぶ

③住民は住みながら、買い替えマンションを探す

④マンション購入後、引っ越す

このような流れで、マンション買い替えが可能になります。

マンション買い替えの仮住まいが向いている人とは

仮住まいに向いている人

  • マンションの買い替えを手順通りに落ち着いてしたい方
  • マンションを先に購入して、自宅マンションが売れないリスクを抱えたくない方

に、仮住まいは向いている手法です。

リスクが少ないマンションの買い替え方法で、賃貸費用はかかりますが、資金に余裕がない方には最適です。

マンション売却する業者を探しましょう

マンションの買い替えで「売り」を先行させ、仮住まいを行う場合の方法を、一通り説明しました。賃貸費用はかかりますが、リスクは少ないです。

もし、賃貸費用分を少しでも取り戻したいと考えるなら、良い不動産業者を探して少しでも高くマンションを売ることです。

そして、良い不動産業者を探すのであれば、マンションの一括査定サービスを活用し、複数の不動産業者に自身のマンション査定をしてもらいましょう。

査定サイトは、不動産の査定額を知るためだけのものではありません。査定を通じ、様々な業者の中から営業マンの経験・知識を見極め、相性の合う不動産業者を探すためのツールでもあるのです。

査定サイトを利用し、良い不動産業者を探して依頼し、満足行くマンション売却に臨みましょう。