より良い条件でスムーズに不動産売却を進めるためには、不動産売却に備えて下準備をしておくことが大切です。そして、売買契約が成立してから後悔することがないように、事前に不動産売却の手続きを進める上での注意点も理解しておくことをおすすめします。

今回は、不動産売却の流れ・下準備と手続きを進める上での注意点について解説します。

不動産売却の流れ

不動産売却の下準備と手続きの説明をする前に、不動産売却の流れを理解しておく必要があります。
ここでは6STEPに分けて解説していきます。

1.自分で相場を調べる

まず、売却したい物件がどれくらいの値段で売れるのかを知るために周辺相場を調べましょう。

近くで売られている不動産の相場を知ることで、実際どれくらいの値段で売れるのかが把握できます。適正価格を把握した上で不動産会社の査定が適正かどうか見極めるようにしましょう。

相場は以下のようなサイトで調べることが出来ます。

土地総合情報システム
不動産の取引価格、地価公示・都道府県地価調査が検索できます。

レインズマーケットインフォメーション
実際売買が行われた物件の成約価格などの取引情報が検索できます。

2.不動産会社に査定依頼をする

大体の相場を把握したら、不動産会社に査定依頼をしましょう。

依頼する会社によって査定金額に大きな差が付く場合がありますので、複数の不動産会社に査定依頼して比較することが重要です。

複数の不動産会社に査定依頼をする場合は、インターネットでの一括査定の利用をおすすめします。

イエイの不動産一括査定サービスなら、国内主要大手はもちろんのこと、地元密着の有力不動産会社など、人気の厳選1700社から最大7社までを選択し、最短60秒で査定価格を比較することができますのでご活用下さい。

3.不動産会社と媒介契約をする

各不動産会社の査定金額を比較した上で、仲介を依頼する不動産会社を選びます。

査定金額ももちろん大事ですが、担当者との相性や対応・売却活動の方法なども含めて判断するようにしましょう。

媒介契約は複数の会社と契約を交わせる「一般媒介契約」、1社のみと契約ができる「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」の3種類があるので、契約時に各契約のメリット・デメリットを確認した上で選択するようにしましょう。

4.不動産会社が売却活動をする

媒介契約締結後、不動産会社が広告掲載や営業などの売却活動を開始します。

その間に、内覧希望者の見学に備えて掃除や整頓をするようにしましょう。内覧の際に丁寧な対応を心がけ良い印象を与えることで売買の成約率も上がるでしょう。

5.買主と売買契約を結ぶ

購入希望者が見つかり、金額・条件面で合意が出来たら、売主と買主の間で「売買契約」を結びます。

売主・売主側の仲介業者・買主・買主側の仲介業者が集まり、重要事項説明と契約書を読み合わせた上で相違がなければ契約書に署名・捺印をおこない、売買契約を締結します。

売買契約時に必要となる主な書類は以下のとおりです。

・実印
・印鑑証明書(3か月以内発行のもの)
・登記済権利書、登記識別情報通知書
・固定資産税等納税通知書
・収入印紙
・身分証明書   など

また、売買契約時に不動産会社に仲介手数料の半金を支払う必要があるので事前にまとまったお金を用意する必要があります。

残金は決済・引き渡し時に支払います。

6.決済・物件の引き渡しを行う

売買契約締結後、物件の引き渡しまでの期間は1~2ヶ月ほどが一般的です。引き渡しと決済までの期間に売主売り主は書類の準備、引っ越し、住宅ローンが残っている場合は抵当権抹消の準備、所有権移転登記の準備などが必要となります。

決済・物件の引き渡し時に必要となる主な書類は以下のとおりです。

・登記済証、登記識別情報
・実印
・印鑑証明書(3か月以内発行のもの)
・固定資産税等納税通知書
・公共料金証明証
・建築確認通知書
・管理規約、パンフレット   など

準備が整った上で売主売り主、買主買い主、不動産会社、金融機関担当者を交えて決済を完了し、引き渡しを行います。

決済・物件の引き渡しが完了したら、仲介手数料の残りを不動産会社に支払います。また、物件を売却して利益が出た場合は確定申告が必要となるので注意しましょう。

不動産売却の下準備と手続きを進める上での注意点

不動産を売却するなら、より良い条件でスムーズに売却できるように手続きを進めたいものです。また、不動産売却に備えて下準備をしておくことで、いざというときに慌てることなく不動産売却に挑めるでしょう。

まずは、不動産売却の下準備を3つ紹介します。

不動産売却の下準備

家を綺麗に清潔に保つ
■自身が買主の立場になり、客観的に今の家をどのようにすれば魅力的に見せられるのかを考えてみる

より良い条件で不動産を売却するなら大切なポイントになる
不動産売却に必要な書類を確認する
不動産購入時の

・売買契約書
・登記権利証
・土地測量図面
・建築確認通知書
・建築設計図

など、不動産売却時に必要な書類が手元にあるのか確認しておく
住宅ローン返済途中であるならば、年に1回住宅ローン金融機関より、残高証明書が届きます。これがあると住宅ローン残高などもわかるので必ず保管しておいてください。  
預金額やローン残高を把握する 

■想像以上のローンが残っているとあとから慌てることになりかねない

■将来的な売却プランを立てられるように、現時点での預金額やローン残高をきちんと把握しておくことが大切

それでは次に、不動産売却の手続きを進める上での注意点を3つ紹介します。

不動産売却の手続きを進める上での注意点

1.売却する不動産の詳細情報を把握する

スムーズに不動産売却の手続きを進めるためには、事前に売却する不動産の広さ・権利関係・用途地域などの不動産の詳細情報を不動産登記簿から把握しておきます。

ただし、不動産登記簿には所在・地番・地目・地積・所有者に関することなどの様々な不動産情報が表記されていますが、実際の不動産と不動産登記簿が必ず一致するわけではないので覚えておきましょう。

登記されてから長い年月が経った不動産は、やはり境界が間違っている場合や測量が不確かな場合があるのです。

2.売却する不動産の売却価格を把握する

不動産売却をするなら、手続きをする前にいくらくらいで売れるのか相場を把握しておきます。不動産の売却価格を知るなら、不動産会社1社にのみ査定依頼をするのではなく、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。

また、売却価格を把握するだけでなく、不動産売却時は売却価格によって仲介手数料・税金、他にも必要に応じてかかる費用があることを覚えておいてください。

3.売却を依頼する不動産会社をしっかり選ぶ

一般的に不動産を売却する方法と言えば、不動産会社に売却の依頼をする方法です。パートナーとなる不動産会社は、不動産の引き渡しが完了するまでのサポートをしてくれるので、安心して不動産売却をすることができます。

様々な不動産会社があり、不動産会社によってそれぞれの強みもあるので、手続きをする前に不動産会社について調べておくことをおすすめします。より良い条件で不動産を売却するためには、パートナーとなる不動産会社をしっかり選びましょう。
依頼する不動産会社選びはしっかりおこなう

まとめ

より良い条件でスムーズに不動産売却をするためには、少しでも不動産売却に備えて下準備をしておくことや手続きを進める上での注意点を知っておくことが大切です。

さらに不動産売却をするなら、パートナーとなる不動産会社はしっかり選ぶことをおすすめします。

ですが、不動産会社が色々ありすぎてどこに頼むべきかわからない・時間がなくて不動産会社にいけない・行くのが面倒など、不動産会社選びをするまでに、なかなか重い腰をあげられないという方もいるでしょう。そんな人には「不動産一括査定サイト」がおすすめです。

家にいながらにして査定価格の比較ができ、色々な不動産会社に足を運ぶ必要もありませんので、時間や行く面倒を軽減しつつ様々な不動産会社の雰囲気を知ることができます。

そしてなかでも、「不動産売却査定サイト・イエイ」がおすすめです。イエイには「イエローカード制度」があり、評判が悪い・利用者からよくクレームが入るなどがあれば、徹底排除します。そのため、イエイと取引のある査定会社は「優良会社」ばかりなので安心して、不動産会社探しができるのです。

自身が安心して任せられる不動産会社をみつけることが、賢く満足できる不動産売却には重要です。