空き家を売却したいと考えているが、「部屋の中が片付いてない。」「遺品整理が終わってない。」などと、片付けのことでお悩みを抱えていませんか?

空き家は片付けないまま売却することも可能ではありますが、状況によっては売却がうまくいかなくなってしまうこともあります。

本記事では、こういったリスクを避けるために空き家売却時の片付けの必要性具体的な片付けの方法効率良く進めるためのポイントについてご紹介します。

空き家売却前に片付けに関する知識を深めて、賢く売却活動を進めるための準備をしていきましょう。

この記事の目次

どうして空き家売却時に片付けが必要なの?

どうして空き家売却時に片付けが必要なの?のイメージ

空き家の売却を進める前は、まず部屋の片付けを済ませておくことをおすすめします。

その理由として、以下の3点が挙げられます。

  • 内覧時に購入希望者からの印象が良くなる
  • 査定額が上がる可能性がある
  • 税金が大幅に安くなる

これらの理由がどうして片付けが必要であるということに結びつくのか説明をしていきます。

内覧時に購入希望者からの印象が良くなる

空き家を売却する際、事前に不用品を徹底して処分しておくことで内覧者の好感度を高めることができます。
物が溢れた状態では、居住スペースの本来の広さが正確に把握できず、部屋が実際よりも窮屈に見えてしまいます。
「思ったより狭いな」と思われてしまっては、貴重な成約のチャンスを逃しかねません。

また、余計なものが置かれていると、内覧者は「家の不具合を隠そうとしているのかも」と疑念を抱き、心理的な壁を作ってしまうこともあります。
部屋の隅々まで見渡せる状態は、物件そのものの良さを引き立てます。
清潔感のある広々とした室内を見せることで、買い手の「ここに住みたい」という気持ちを後押しできるのです。

査定額が上がる可能性がある

空き家の売却前に片付けをすると、査定額が上がることもあります。

もし不用品を片付けずにそのままの状態で査定を依頼すると、不動産会社によっては相場よりも低い価格で査定されてしまうこともあるため、注意が必要です。

なぜなら、不動産会社は不用品を処分するための費用を差し引いて見積もりをしているからです。

こういった理由があることから、少しでも査定額を上げたいと考えているのであれば、事前に自分で片付けをすることをおすすめします。

税金が大幅に安くなる

空き家を片付けて早期に売却することには、見た目の印象や査定額アップ以外に、「税金が大幅に安くなる」という非常に大きな金銭的メリットがあります。

相続した空き家を売却する際、一定要件を満たせば、譲渡所得(売却益)から最大3,000万円を控除できる「相続空き家の3,000万円特別控除」という特例が利用できるからです。

この特例は、もともと期間限定の制度でしたが、最新の改正により2027年(令和9年)12月31日までの売却が対象となっています。 
「まだ先のこと」と思われがちですが、相続から時間が経つほど片付けのモチベーションは下がり、建物も傷んで売却しにくくなります。
期限を逃すと、本来払わなくて済んだはずの多額の税金を納めることになりかねません。

また、2024年(令和6年)以降この特例はさらに使いやすく緩和されました。 
以前は「売却前に耐震改修するか、更地にする」ことが絶対条件でしたが、現在は「売却後に、買主側が取り壊しや耐震リフォームを行う場合」でも、売主がこの特例を受けられるようになっています。 
つまり、「家財道具さえしっかり片付ければ、建物が古いままの状態でも節税の恩恵を受けながら売却できる」チャンスが広がったと言えます。
さらに詳しく知りたい方は、国税庁ホームページ「No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」を参考にしてください。

空き家売却時の主な片付け方法や費用

空き家売却時の主な片付け方法や費用のイメージ

空き家の片付けは具体的にどのような方法で進めれば良いのでしょうか?

また、片付けをするにあたって専門業者に依頼したほうがいいのか気になりますよね。

ここでは、空き家の片付けをするための5つの方法と費用についてご紹介します。

【自力で行う方法】

  • 自分で片付けをする
  • リサイクルショップやフリマで売却する

【業者などに依頼する方法】

  • 自治体に依頼する
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 遺品整理業者に依頼する

また、それぞれの特徴について表にまとめましたのでこちらも参考にしてみてください。

【自力で行う方法】

片付け方法 特徴 注意点
自分で片付けをする
  • 費用を最小限に抑えられる
  • 自分のペースで進められる
  • 時間がかかる
  • ごみの分別など事前に調べる手間がある
  • 不用品が多い場合は向いてない
リサイクルショップやフリマで売却する
  • ただものを手放すだけではなく現金化することができる
  • ものによっては高額で売れることもある
  • 出品する手間がかかる
  • 事前にある程度の売却価格や需要をリサーチしなくてはならない
 

【業者などに依頼する方法】

片付け方法 特徴 注意点
自治体に依頼する
  • 業者に依頼する場合よりも費用が安くなる傾向がある
  • まとめて処分することができる
  • 処分するものによって手数料が高くなることもある
  • 一部の製品は処分できないこともある
不用品回収業者に依頼する
  • いらないものを全て積極的に回収してくれる
  • 2時間~1日と比較的短時間で作業が完了する
  • 回収する不用品の量が多すぎると高額になってしまう
  • 当日に高額の費用を提示するなど悪質業者もいる
遺品整理業者に依頼する
  • 遺族の代わりに家の片付けを進めてくれる
  • 簡単なハウスクリーニングをしてくれる業者もいる
  • 他の方法と比較すると費用が高くなる傾向がある

各方法がどのようなものなのかを理解して、あなたのニーズに合った方法で片付けを進めていきましょう。

それぞれの方法の詳しい内容については、以下にて説明します。

自分で片付けをする

空き家に不用品が少ない場合は、自分で片付けることをおすすめします。

自分で片付ける場合は、他の手段と比べると片付けにかかる費用を最小限に抑えることができるという特徴があります。

また、自分のペースで片付けを進めることができるので、いつまでに空き家を売却しないといけないなど、期日が決められていない場合におすすめです。

しかし、自分でおこなう場合は、あらかじめその地域のごみの日や分別の仕方などを確認しなくてはなりません。

片付けを始める前にこれらの情報を調べる手間がありますが、費用をかけずにゆっくり片付けをしたい方に最適な方法と言えるでしょう。

リサイクルショップやフリマで売却する

空き家を片付けるための方法は、不用品を処分する方法だけではありません。

リサイクルショップフリマを用いることで、不用品を手元から放すことができるうえ、売却して現金にすることができます。

手間は少々かかってしまいますが、希少価値が高くニーズがあるものであれば、高額で売却できることもあります。

少しでも現金にしたいと考えているのであれば、こういった手段を利用してみるのもいいかもしれません。

ただし売れないことも十分にあり得るので、実際に売り出す前に売却価格や需要などを調べてから判断すると良いでしょう。

自治体に依頼する

自治体にあるクリーンセンター廃棄物処理場などに直接不用品を持ち込んで処分するという方法です。

処分する際の費用は自治体によって異なりますが、業者に依頼する際と比較すると安くなるという特徴があります。

また、自治体に依頼する場合は、大量のごみや不用品をまとめて処分することができるのも魅力的です。

しかし、冷蔵庫やテレビなどの家電リサイクル法の対象となるものなど、自治体によっては処分できない場合があります。

もしも自治体に依頼して不用品の処分を進めるのであれば、事前に何が処分の対象になるのかも調べておきましょう。

自治体に依頼した際の費用

前述したとおり、不用品の処分を自治体に依頼する場合の費用は自治体によって異なります。

ここでは参考として、東京都江戸川区の例埼玉県川口市の例をご紹介します。

【東京都江戸川区の例】

江戸川区では、粗大ごみを指定施設へ直接持ち込むことで、収集(自宅前までの回収)に比べて手数料が約半額、または品目によっては無料になる制度があります。
ただし、持ち込みには事前の申し込みが必要です。

品目 収集手数料 持込手数料
布団、いす(ソファー以外)、掃除機、衣装箱など 400円 無料
自転車(電動アシスト自転車除く)、ゲーミングチェア、ソファ(一人用)など 900円 400円
シングルベッド(マットレスを除く)、学習机など 1,300円 900円
ダブルベッド(マットレスを除く)、ソファ(二人用以上)など 2,300円 1,300円
両袖机など 3,200円 2,300円
 
収集の場合は上記の手数料に記載のある料金よりも高くなるので、できるだけ費用を抑えたいのであれば持ち込みすることをおすすめします。

出典:粗大ごみ-江戸川区ホームページ

 

【埼玉県川口市の例】

埼玉県川口市では、家庭系ごみを市の環境センターへ自己搬入する場合、10kgごとに100円の手数料が発生します。

例えば、50kgのごみを処分する場合だと500円、100kgのごみを処分する場合だと1000円などという風に手数料が発生するということになります。

ただし、スキー板やスプリングマットレス、ベッドなどの特定処理困難物については、指定された手数料が発生するので注意が必要です。

出典:家庭ごみの分け方・出し方-川口市ホームページ

このように自治体によって手数料や処分できるものが変わるので、不用品の処分を検討している方は、一度各自治体に問い合わせをしましょう。

不用品回収業者に依頼する

時間がない方や片付けの手間を省きたい方は、不用品回収業者に依頼することをおすすめします。

不用品回収業者とは、その名の通り、顧客がいらないと思っている不用品を回収するサービスのことです。

重くて大きい家具であってもスムーズに回収してくれるのはもちろんのこと、2時間から1日程度と比較的短時間で片付けが完了するという特徴があります。

また、不用品が散乱している状態の家であっても、積極的に回収をおこなってくれるので、「片付けが大変でつらい。」という方でも安心して利用することができます。

しかし不用品回収の費用は、回収する不用品の量によって変動します。

少しでも費用を抑えたいと考えているのであれば、簡単に片付けられるごみや不用品に関しては自分で処分するのがベストでしょう。

不用品回収業者に依頼した際の費用

不用品回収業者に依頼した際の相場費用についてご紹介します。

以下の通り、不用品回収業者の多くは荷物を運ぶ時に使用するトラックの大きさで費用を決めるのが一般的です。

トラックの大きさ 相場価格 部屋の間取りの目安
2トントラック(平ボディ車) 1.5万~2万円

1R~1K

2トントラック(箱車・半分)

3万~5万円 1DK~2LDK

2トントラック(箱車)

5.5万~10万円 2K~2LDK

このほかにも、家全体の回収や遺品整理を取り扱っている不用品回収業者も存在しますが、高額な費用がかかるケースがあるので依頼する際は注意しましょう。

また、不用品回収業者の中には、回収した当日に高い費用を提示するなどといった、悪質な業者もいます。

不用品回収業者に片付けを依頼する際は、適当に業者を選んでしまうのではなく、しっかりリサーチして依頼する業者を決めることを心がけましょう。

遺品整理業者に依頼する

身内が亡くなり空き家となった実家などの片付けには、専門の遺品整理業者へ外注する選択肢があります。
遺品整理のプロは、単なる荷物の搬出だけでなく、遺族に寄り添いながら仕分けを代行してくれる存在です。

「何を捨て、何を残すべきか」という判断に迷ってしまう遺族は少なくありませんが、第三者の客観的な視点が入ることで、効率よく作業を進めることができます。
また、ハウスクリーニングまで一貫して請け負う業者もあり、引き渡しに問題のないレベルまで一気に室内を整えることも可能です。

セルフで行うよりコストはかさみますが、心理的な負担を減らしつつ、短期間で確実に物件を整理したい場合には最も賢明な判断と言えます。

遺品整理業者に依頼した際の費用

遺品整理業者に依頼した際の相場費用についてご紹介します。

以下の通り、遺品整理業者の場合は部屋の広さで決められることが一般的です。

部屋の間取り 相場価格
1R~1K 3万~8万円
1DK~2K 5万~12万円
1LDK~2DK 7万~25万円
2LDK~3DK 12万~40万円
3LDK~4DK 17万~50万円
4LDK~5DK 20万~60万円

遺品整理業者によっては、通常の遺品整理のほかにオプションなどを展開していることもあります。

オプションを追加する際は、別途費用がかかってしまう可能性もありますので、費用面などを一度相談したうえで依頼する業者を決めてみるのが良いでしょう。

「自力」か「業者」かの判断チェックリスト

ここまで5つの方法をご紹介しましたが、「結局、自分は自力で行う方法と業者などに依頼する方法、どっちを選ぶのが正解なの?」と迷われる方も多いはずです。 
そこで、後悔しないための判断基準をチェックリストにまとめました。

ぜひ、ご自身のケースに当てはめて参考にしてください。

【自力での片付け】が向いている人
以下の項目に3つ以上当てはまるなら、まずは自力で進めてみる価値があります。

【自力で片付け】が向いている人のイメージ画像

【業者への依頼】が向いている人
以下の項目に1つでも当てはまるなら、無理をせずプロの手を借りることをおすすめします。

【業者への依頼】が向いている人のイメージ画像

片付けが困難なら「荷物ごと売却」も検討しよう

片付けが困難なら「荷物ごと売却」も検討しようのイメージ画像

空き家の片付けに数週間かかる場合や、遠方で通えない、あるいは処分費用を捻出するのが難しいという方には、「現状渡し(家財残し)」で不動産会社に直接買い取ってもらう方法が有効な解決策となります。

通常、個人の買主を探す「仲介」では片付けが必須ですが、不動産会社が直接購入する「買取」であれば、家具や家電、日用品が残ったままの状態で引き渡すことが可能です。

メリット デメリット
片付けの労力がない。
片付け業者に依頼するなどの費用もかからない。
処分費用が査定額から差し引かれるため、手残り金額は仲介より低くなる傾向がある。

「親の遺品が多すぎて手がつけられない」「片付け費用を出すのがもったいない」と感じる場合は、無理に自力で解決しようとせず、まずは「現状のまま査定」を依頼してみるのもおすすめです。
特に、空き家専門の買取業者であれば、ゴミ屋敷のような状態でも価値を見出してくれるケースが多くあります。

「現状渡し」で依頼する場合の売却価格

現状渡しで売却する場合、価格は「通常の買取価格」から「残置物の処理費用 + 業者の代行手数料」を差し引いた金額になるのが一般的です。

そのため、最終的な手元に残る金額は、売主自身が片付けを行い、個人の買主を探す「仲介」での売却に比べると低くなる傾向があります。
しかし、「いつ売れるか分からない」という時間的リスクを排除できるため、すぐに現金化できるというメリットもあります。

「現状渡し」で依頼する際の3つの注意点

①「契約不適合責任」の免責を確認する 
現状渡しで買い取ってもらう最大のメリットは、家をそのまま引き渡せることです。
契約書に「契約不適合責任を負わない(免責)」という一筆が入っているか必ず確認しましょう。

これがないと、売却後に「実は床下にゴミが埋まっていた」などのクレーム対応を迫られるリスクが残ります。

②貴重品の捜索は事前に行う 
「すべてお任せ」と言っても、現金、権利証、貴金属、思い出の写真などは一度引き渡すと二度と戻ってきません。
業者に任せる前に、これら「価値のあるもの」だけは自分たちで持ち出しておく必要があります。

③「買取」と「仲介」の両方の査定をとる 
現状渡しは楽ですが、安くなりすぎるケースもあります。
「片付けた場合の仲介価格」と「そのままの買取価格」の差額を比較し、その差が「片付けの手間」に見合うかどうかを冷静に判断することが大切です。

「現状渡し買取」を選ぶべき人のチェックリスト

空き家の片付けを「自分でするか」「業者に任せるか」、あるいは「現状のまま売るか」で迷ったら、以下の項目をチェックしてみてください。
3つ以上当てはまる方は、現状渡し買取を優先的に検討することをおすすめします。

「現状渡し買取」を選ぶべき人のイメージ画像

一つでも当てはまるなら、まずは現状のまま査定に出して「いくらで売れるか」を知ることから始めましょう。
当サイトが提供する「イエイ」の一括査定であれば、実績豊富な不動産会社のなかから、まとめて査定額が受け取れるため、スムーズに相場感を把握することができますよ。

また、空き家の買取や業者を選ぶ際のポイントについては、以下の記事でも詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

「片付けても売れない」と不安な場合の対処法

「片付けても売れない」と不安な場合の対処法のイメージ画像

「山奥にあって買い手がつかない」「ボロボロすぎて片付けても売れる気がしない」 そんな悩みを持つ方のために、2023年(令和5年)4月から「相続土地国庫帰属制度」がスタートしました。

相続土地国庫帰属制度とは、相続した不要な土地を、一定の審査と負担金の支払いを条件に、国に引き取ってもらえる制度です。 

これまでは「いらない土地でも手放す方法がない」のが空き家問題の大きな壁でしたが、この制度によって「所有し続けるリスク」を断ち切ることが可能になりました。

この制度を利用する場合には、以下のような通常の売却(仲介)よりも厳しい条件があります。

  • 建物がある状態では申請できない
    必ず建物を解体し、更地にする必要があります。
  • 家財道具やゴミが残っていてはいけない
    地上の遺留品はもちろん、埋設物(地中に埋まったゴミやガラ)も取り除く必要があります。

つまり、「売却」を目指すなら最低限の家財整理で済みますが、「国に返す」なら徹底的な解体と更地化が必要になる、という違いがあります。

また、以下のデメリットもあります。

  • 審査手数料(1筆14,000円)と負担金(原則20万円〜)がかかる
  • 審査に半年〜1年程度の時間がかかる
  • 建物解体費は自己負担

まずは不動産会社に査定を依頼し、「現状渡し(片付けなし)」で買い取ってくれる業者を探すほうが、手元にお金が残る可能性が高いです。
「売却」という選択肢をすべて試した後の「最終手段」として考えるのが良いでしょう。

詳しく知りたい方は、法務省ホームページ「相続土地国庫帰属制度について」を参考にしてください。

効率良く空き家の片付けを進めるための4つのポイント

効率良く空き家の片付けを進めるための4つのポイントのイメージ

上記で紹介した通り、空き家を片付けるための方法には、自分でおこなったり自治体や業者に依頼したりする方法があることがわかりました。

では、これらの方法を用いるうえでさらに効率良く空き家の片付けを進めるためには具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか?

ここでは、効率良く空き家の片付けを進めるための4つのポイントについてご紹介します。

  • 事前に不用品を分類する
  • 親族と役割を分担する
  • 業者に依頼する場合は事前に業者をリサーチする
  • 計画的にスケジュールを立てる

事前に不用品を分類する

空き家の片付けを進める前にまず不用品の分類をおこなうことが大切です。

不用品を分類する際は、「処分するもの」「買取をしてもらうもの」「残すもの」の3つに分類することがポイントです。

以下のように分類すると片付けがスムーズに進めやすいのでぜひ参考にしてみてくださいね。

処分するもの 買取をしてもらうもの 残すもの
  • 金銭的な価値がないもの
  • 思い入れがないもの
  • 重要な書類ではないもの  など
  • 金やプラチナなど貴金属類
  • 絵画・壺などの美術品や骨董品
  • 宝石類
  • 家具
  • 家電
  • 衣類
  • パソコン  など
  • 現金
  • 通帳
  • クレジットカード
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 健康保険証
  • 年金手帳
  • 有価証券
  • 契約書などの重要書類
  • 写真や手紙などの思い出の品  など

このように事前に分類することで、「片付けの最中にこれを見つけたら残せばいいんだ。」などと判断しやすくなり、スムーズに片付けを進めやすくなるでしょう。

親族と役割を分担する

空き家の片付けをおこなう際は、親族と役割を分担して進めることをおすすめします。

役割を分担せずに進めてしまうと、一部の親族だけに負担がかかってしまうなどトラブルに発展してしまうこともあり得る話です。

また、早く空き家を売却したいと考えていても、スムーズに片付けを進めることができないでしょう。

こういったトラブルを避けるためにも、親族と事前に話し合い、役割を分担することが大切です。

役割の分担方法は、状況によってさまざまなパターンがありますが、不用品の処分を重点的におこなう場合は以下のように決めると良いでしょう。

  • ごみの仕分けをおこなう人
  • ごみを自治体のクリーンセンターに持ち込む人
  • 粗大ごみの回収の手続きをする人
  • 不用品回収業者の対応をする人
  • リサイクルショップやフリマに出品する人 

このように片付けの方法別に担当者を決めておくことで、効率良く片付けを進めることができます。

また、分担する際は、全員の作業が平等になるように振り分けることで親族間のトラブルを防止することができるので、作業量を意識して分担するようにしてくださいね。

業者に依頼する場合は事前に業者をリサーチする

不用品回収業者や遺品整理業者に片付けの依頼をする際は、必ず事前に業者をリサーチすることも大切です。

費用面などももちろん大切ですが、担当者の対応が良いか、適切に片付けを進めてくれるかなども確認してから選ぶことで、信頼できる業者を見つけることができるでしょう。

また、業者によってはサービス内容が異なることもあります。

あなたが求めているサービスを提供しているかどうかも確認することで、万が一依頼した際に何か問題が起きた場合、業者とのトラブルを防ぐこともできるでしょう。

リサーチする際は、業者のホームページはもちろんのこと、口コミサイト実際の利用者の声などもぜひ参考にして、あなたのニーズにマッチしている業者を見つけてくださいね。

計画的にスケジュールを立てる

効率良く空き家の片付けを進めるためには、スケジュールを計画的に立てることも非常に重要です。

空き家の片付けは、そう簡単に完了するものではありません。

安易に考えて予定を決めずに進めてしまうと、希望している売却時期までに片付けが完了しないリスクがあります。

予定通りにスムーズに売却を進めるためにも、計画的なスケジュールを事前に立てておきましょう。

スケジュールを立てる際は、まずそれぞれの作業にどのくらいの時間が必要となるか予測しておく必要があります。

また、以下の工程ごとにスケジュールを立てておくと、計画的に考えやすくなるでしょう。

  • 不用品の分類や業者選びなどの事前準備
  • 処分するものをまとめるなど空き家の片付け
  • 自治体のクリーンセンター等へのごみ出し
  • 不用品回収業者や遺品整理業者への依頼

これらは、空き家の広さや間取り、残置物の量や作業する人数によって異なりますので、スケジュールを立てる際は、その点にも考慮して決めることをおすすめします。

そして、スケジュールを決めたことで、「今日はこの作業をおこなう日だ。」とはじめから理解しているので、迷うことなくスムーズに作業を進めることができるでしょう。

空き家売却時に片付けをする際の注意点

空き家売却時に片付けをする際の注意点のイメージ

空き家の片付けをする際は、次の4つの点にも注意しましょう。

  • 貴重品を見つけたら必ず親族全員に情報共有する
  • 自分で片付けする際はごみの日を把握しておく
  • 片付けが完了したら清掃も忘れずにおこなう
  • 悪徳業者に気を付ける

これらがなぜ片付けをする際に重要なのか、説明をします。

貴重品を見つけたら必ず親族全員に情報共有する

貴重品を見つけたら必ず親族全員に情報共有しましょう。

不用品の中には、現金や宝石類、貴金属などの貴重品が残っていることもあります。

そして、片付けをしている最中にこれらの貴重品を見つけてしまうこともあるかもしれません。

見つけたもの勝ちだと思い、他の親族には内緒で勝手に貴重品を取ってしまうと、後々知られた際に親族間でトラブルになってしまうことも十分にあり得ます。

こういったトラブルを避けるためにも、親族間の情報共有は非常に大切なのです。

また、あなた本人だけではなく他の親族にも周知させて、全員がルールを守るように徹底していきましょう。

自分で片付けする際はごみの日を把握しておく

自分で片付けする際は、必ず地域のごみの日を把握しておきましょう。

ごみの日は、地域によって大きく異なります。

例えば、東京都大田区蒲田の可燃ごみの収集日は、毎週火曜日と金曜日と決められています。

一方、同じ大田区の平和島の可燃ごみの収集日は、毎週水曜日と土曜日と同じ区でも決められている曜日が異なるのです。

(出典:資源とごみの収集日-大田区ホームページ)

そのため、自宅と同じ街に空き家があるからといっても、必ずしもごみの日が同じであるとは言い切れないのです。

また、大田区では2025年4月からプラスチックの分別回収が区内全域で開始されており、以前は可燃ごみとして扱われていたプラスチック製品も、現在は「プラスチックの日」に分別して出す必要があります。
(出典:令和7年4月から始まったプラスチック分別回収にご協力ください!)

そのため、「以前住んでいたから知っている」という記憶に頼ってしまうと、知らないうちに分別ルールが変わっていて、回収されずに残されてしまうこともあります。
 

もしも間違えた曜日にごみを出してしまったり、分別を間違えてしまうと、ごみは当然回収されることなく放置されます。

最悪な場合、そのごみをカラスなどの鳥が漁って、近所迷惑になってしまうこともあり得る話です。

近隣とのトラブルを起こさないようにするためにも、必ずごみの日を守るようにしてくださいね。

また、ごみの日は各自治体のホームページやGoogle等で「○○市 ごみの日」と検索すると出てくるので、片付ける前にぜひ一度確認しましょう。

片付けが完了したら清掃も忘れずにおこなう

空き家にある不用品を片付けたら、それで満足してはいけません。

片付けが完了したら、必ず清掃もおこないましょう。

清掃をすることで、実際に空き家を売却する際に購入希望者からの印象をさらに良くすることができます。

清掃する際は次の箇所を重点的におこなうと良いでしょう。

  • 床や壁、階段の汚れやほこりを落とす
  • キッチン、洗面所、風呂場などの水垢やカビを取り除く
  • 窓や換気扇の油汚れを取り除く
  • 庭の雑草を取り除く   など

また、自分たちでは手に負えないくらい汚れが酷いこともあるでしょう。

そのような場合は、ハウスクリーニング業者などに依頼してみることもおすすめです。

ハウスクリーニング業者に依頼した際の費用は、部屋の広さや間取りによって異なりますが、2万円から13.5万円くらいが相場と言われています。

もしも費用に余裕がある場合は、依頼してみるのも良いかもしれません。

悪徳業者に気を付ける

業者に依頼する際、最も注意すべきは「無許可業者」による高額請求や不法投棄です。
トラブルに巻き込まれないために、以下の2点を必ず確認しましょう。

  • 「一般廃棄物収集運搬業許可」の有無 
    家庭から出るゴミ(不用品)を回収するには、市区町村が発行するこの許可が必要です。
    よく似た「産業廃棄物~」や「古物商許可」だけでは、家庭のゴミを回収することは法律上できません。
    「許可業者と提携しているか」を必ず確認しましょう。
     
  • 「一般廃棄物収集運搬業許可」の有無 
    「トラック積み放題で◯万円」と宣伝していても、作業後に「家電リサイクル料が別」「運び出し作業料が追加」と言い出し、数倍の料金を請求するトラブルが多発しています。

必ず事前に現地訪問による見積もりを取り、「追加料金は一切かからないか」を念押しで確認し、書面(メール等)に残してくれる業者を選びましょう。

空き家売却時の片付けに関するよくある質問

空き家売却時の片付けに関するよくある質問のイメージ

空き家売却時の片付けに関するよくある3つの質問をご紹介します。

  • 不用品ごと買主に譲渡することはできないの?
  • 片付けをしなくてもいいケースってあるの?
  • 片付け後はどのような流れで売却を依頼すればいいの?

これらの疑問点を事前に解消して、空き家の売却に向けて本格的に動いていきましょう。

不用品ごと買主に譲渡することはできないの?

買主からの了承を得ているのであれば、不用品ごと空き家を売却することができます。

例えば、食器棚やタンス、エアコンなどの設備が残っているのであれば、買主が新たに買う手間を省くことができるため好まれるでしょう。

しかし、必ずしも引き取ってくれるというわけではないので、譲渡を希望する際は必ず買主に相談するようにしましょう。

また、家具などの不用品を譲渡することはあくまでも買主の許可を得ておこなうことです。

そのため、譲渡した家具の分も考慮して空き家の売却価格を値上げするということはできませんのでご注意ください。

片付けをしなくてもいいケースってあるの?

空き家を「そのままの状態で売却・手放す」と決めている場合は、片付けをしないほうが良いケースもあります。
具体的には以下のような場合です。

  • 不動産会社の「買取」を利用する場合
    不動産会社が直接買い取る場合、家財道具が残ったままでも引き受けてくれることが多く、自分で片付ける手間や費用をかけずに済みます。
  • 「古家付き土地」として売却する場合
    建物に価値がなく、買主が解体して新築することを前提に購入する場合、室内の片付けを最小限に抑えられることがあります。
  • 解体して更地にする場合
    建物ごと解体して売却するなら、内部の家財も解体業者に一括で処分を依頼できるため(※別途費用はかかります)、細かな分別の手間が省けます。

ただし、「3,000万円特別控除」などの節税特例を受けたい場合は、一定の期限までに売却を完了させる必要があります。 
片付けをしないことで売却が長引くと、結果的に損をする可能性もあるため、不動産会社と相談して「現状渡し」か「片付け後売却」かを早めに判断しましょう。

片付け後はどのような流れで売却を依頼すればいいの?

空き家の片付けや清掃が済んだら、以下の流れで不動産会社に売却の依頼をしましょう。

  1. 不動産会社へ査定を依頼する
  2. 売却を依頼する不動産会社と媒介契約を締結する
  3. 不動産会社が売却活動をおこなう
  4. 買主と不動産会社が売買契約を締結する
  5. 空き家の引き渡し・決済をおこなう

おおまかではありますが、このような流れで売却が進められるのが一般的です。

さらに詳しく流れを知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

また、これから売却を始める場合、まず安心して依頼できる不動産会社を選ぶことが非常に重要とされています。

しかし、数多くある不動産会社の中から信頼できる1社を見つけることは難しいものです。

さらに何十社もの業者に査定の連絡をしてしまうと、それだけで多くの時間がかかってしまうでしょう。

できるだけ効率良く不動産会社を選ぶには、不動産一括査定サービスの「イエイ」が大変おすすめです。

売却する予定の空き家の情報を入力するだけで、一度で複数の不動産会社に査定を申し込むことができます。

また、査定価格を比較できるのはもちろんのこと、不動産会社の担当者の対応や人柄も比較できるので、信頼できる担当者にも出会えるでしょう。

片付けが済んだ空き家を売却する際は、ぜひ不動産一括査定サービスの「イエイ」を利用することも検討してみてくださいね。

【まとめ】片付けてスッキリした状態で空き家を売却しよう

片付けてスッキリした状態で空き家を売却しようのイメージ

空き家を片付けてから売却すると、購入希望者からの印象が良くなったり、査定額が上がる可能性が高まったり、節税効果があるなどといったメリットがあります。

より良い売却活動を進めるためにも、ぜひ念入りに片付けをしてから空き家の売却をしましょう。

また、空き家の片付けは、自分で片付けをする方法以外にも自治体や業者に依頼して片付けを進める方法があります。

それぞれの方法の特徴を理解したうえで、あなたに最適な方法で片付けを進めるようにしてくださいね。

そして、いずれの方法を用いる場合でも、不用品の分類、役割分担、スケジュールの計画などもしっかりおこなうことで、効率良く空き家の片付けを進められるでしょう。

もし、片付けが困難な場合は「現状渡し」や、片付けても売れないという不安がある場合は「相続土地国庫帰属制度」を利用するという選択肢もあるのでご安心ください。

また、片付けが済み、空き家を綺麗な状態にしたら、安心して売却を依頼できる不動産会社を探すことも重要です。

不動産一括査定サービス「イエイ」は、簡単な入力をおこなうだけで複数社に空き家の査定を申し込み、不動産会社の比較をすることができます。

空き家の売却活動も効率良く進めたいと考えている方は、ぜひ一度利用してみてくださいね。