不動産査定書は不動産売却をする際に必要になります。不動産査定書は不動産会社に依頼する査定書と不動産鑑定士に依頼する査定書の2種類ありますが、インターネット普及のため不動産査定書の雛形を自分でダウンロードして自分で作成することもできます。
しかし、効率的に不動産査定書を入手するには費用がかからず簡単に査定をしてくれる、不動産会社に依頼することをおすすめします。ここでは主に不動産会社が発行する不動産査定書とその雛形の入手方法についてご紹介します。
不動産査定書とは
多くの人が不動産を売却するときに売却する価格を考えます。売却価格を明示したものが不動産査定書です。
不動産査定書には2種類あります。1つは不動産会社に査定を依頼する「無料」の不動産査定書です。もう1つは不動産鑑定士に査定を依頼する「有料」の不動産査鑑定評価定表と呼ばれるものです。
不動産会社が作る不動産査定書とは簡易的なものであり、決まった雛形もなく不動産会社が持っている事例やノウハウを参考に作られるため自由です。また、3ケ月以内の売却が前提で作成されているので3ケ月経つと価格が変わる恐れもあります。
不動産鑑定士が作る不動産査定書には評価基準や雛形があります。では不動産査定書はどのように入手できるのでしょうか。
不動産査定書の入手方法
不動産査定書の入手方法は書面にてもらう方法とインターネットにてもらう2種類の方法があります。書面にて受け取る場合は1週間ほどかかります。また、オンラインで依頼した場合は最短で60秒で売却価格がわかることもあります。
ここで一つ重要なことがあります。不動産会社に依頼した場合は書類の雛形もなく自由に作成でき、評価のための具体的な手続きをしなくてよいため主観的な査定になってしまうといっても過言ではありません。また、コメントや物件に対する説明が他の多くの物件でも通用する雛形である場合もあるので、注意して見るようにしましょう。
一方、不動産鑑定士は国土交通省が定める不動産評価鑑定基準の雛形に基づき、厳正に審査されています。したがって精度は高いと言えます。
不動産査定書は自分で作成できる?
一般的に不動産査定書の雛形はインターネットからダウンロードすることが可能です。色々な雛形をダウンロードして実際に見て、どの雛形が明確か比較しましょう。
不動産業者が作成する不動産査定書は、公益財団法人不動産流通推進センターのマニュアルに基づいて作成されています。そのソフトをつかって不動産査定書雛形を作ることは可能です。
最も有名なソフトは、公益財団法人不動産流通推進センターが提供している「価格査定マニュアル」です。有料ソフトでおすすめなのが「標宅プロ」です。価格が125000円となっており、様々な不動産を鑑定することができますが、このソフトの使用人は不動産鑑定士です。
無料の不動産鑑定ソフトは「Excel売買ナビ」が人気です。しかしこちらは経費を出すことに重きをおいたソフトです。
インターネットが普及してまだ20年あまりです。不動産査定もインターネットで出来るといえどもまだまだ流動的で進化しています。これから使いやすいアプリがどんどん出てくるので定期的にチェックされることをおすすめします。
効率的な不動産査定書の入手方法
不動産査定書を不動産会社に依頼する場合、特に必要な書類はありません。不動産会社が法務局に行き必要な情報(土地面積・建坪・築年数・構造など)を調べてくれます。
事前にそれらの資料を用意できるのであれば不動産会社に渡せば査定もスムーズにしてもらえます。実際に測定した面積で査定をしてもらうと、査定の精度もあがるため実際に測定を不動産会社にしてもらうことをおすすめします。もしも早く手軽に入手したいのであれば、やはり不動産査定サイトの活用をおすすめします。
不動産売却専門マッチングサイト「イエイ」では、イエイに登録している全国1000以上の不動産会社の査定が最大6社比較することができます。また、「イエローカード制度」によって利用者から評判の悪い不動産会社は、契約解除をするのでイエイで登録している査定会社は優良な不動産会社ばかりなので、安心して任せることができます。
不動産売却を考えているけど、不動産鑑定士には頼みにくい・売却価格をなんとなく知っておきたいという場合には、手軽に入手できる不動産査定サイトを活用しましょう。