土地の買取に向いているケースって？高価買取のコツやメリット・デメリットもご紹介

土地の買取を検討しているけれど、自身のケースが買取に向いているのか見極めてから決断をしたいですよね。

また、土地の買取を依頼するならなるべく高く買い取ってもらいたいかと思います。
こちらの記事では、土地の買取に向いているケースや仲介との違い、メリット・デメリットについてなどを詳しくご紹介していきます。

ぜひ、土地を買取で売却するべきかの判断する参考にしてください。

土地売却における「買取」と「仲介」の違い

土地の売却方法には「買取」と「仲介」の2種類があります。

買取とは、不動産会社や買取業者に土地を直接買い取ってもらう方法で、仲介は不動産会社を通して土地の購入希望者を探してもらい売却を行う方法です。

以下は、双方の違いを分かりやすく表にまとめたものです。

買取は、仲介に比べると売却にかかる期間が圧倒的に短いという特徴があります。
また、仲介手数料もかかりません。

しかし、相場価格に近い金額で売却できる仲介に対し、買取は相場価格よりも安い金額での売却になる傾向があります。
買取価格に関しては、不動産会社や買取業者によって異なるため、複数の会社に依頼をし見極めると良いでしょう。

土地の買取価格の相場

土地の買取における相場は、市場価格の6〜8割程度になります。
これは、不動産会社が再販を目的としているため、仕入れ価格を抑えようとする傾向にあるからです。

また、土地の買取を検討する際は、何らかの事情があり早く現金化したい方も多いかと思います。
その場合、どうしても売り手が不利な構図になりやすく、安く見積もられてしまうでしょう。
こういった点から、土地の買取価格の目安を自身でも調べておくと、納得のいく価格設定を見極めることができます。

土地の買取における相場を調べるにはこちらの方法があります。

• 不動産情報ライブラリ
• ＲＥＩＮＳ ＴＯＷＥＲ
• 固定資産税評価額から算出
• 公示地価・基準地価から算出
• 路線価から算出

土地の買取におけるメリット

土地の買取におけるメリットには以下のようなものがあります。

• 短期間で現金化できる
• 仲介手数料がかからない
• 近所の人に知られずに売却できる
• 古家を解体せずに売却できる
• 境界線が分からなくても売却できる
• 立地が悪い土地でも売却できる
• 瑕疵担保責任がない

短期間で現金化できる

先ほど仲介との違いでもご説明しましたが、買取の場合は1週間〜1か月程度で売却を完了することができます。
そのため、引っ越しなどでなるべく早く土地を売却し資金が必要な方などには有益な売却手段と言えるでしょう。

仲介手数料がかからない

仲介との違い、直接不動産会社や買取業者とやり取りを行う買取は仲介手数料がかかりません。
しかし、その分信頼のおける業者を自分で探し依頼をすることが大切になってきます。
複数社に依頼をし、比較したうえで決定すると良いでしょう。

近所の人に知られずに売却できる

土地の買取を検討している方の中には、様々な事情がありご近所の人にあまり知られたくないケースもあるでしょう。

仲介の場合は、不動産会社を通して広告やポータルサイトに情報が掲載されるため、近隣住民に売り出し中であることが知られる可能性があります。
対して、買取の場合は不動産会社や買取業者とのやり取りのみになるため、近所の人に知られることなく売却が可能です。

古家を解体せずに売却できる

売却したい土地に古家が建っているケースもあるかと思います。

その際、解体手続きや費用についても悩むポイントですよね。
買取であれば、古家付きの土地であってもそのまま売却が可能です。
また、解体が必要な場合も費用は一切発生しません。

近年では、古家にニーズを見出す買主もいるため、解体をするかの判断は不動産会社に任せると良いでしょう。

境界線が分からなくても売却できる

土地の売却において境界線が分からないケースもあるかと思います。
また、境界線を確定する際は近隣とのトラブルにも繋がる可能性もあるのでなるべく避けたい方もいますよね。

買取であれば、隣地との境界線が分からない場合もそのまま売却が可能です。
境界線を確定する作業には、費用や時間がかかりますが、買取の場合は不動産会社が再販をする前に行うのでこちらに負担がかかることはありません。

立地が悪い土地でも売却できる

売却したい土地が、駅から遠かったり、建築条件がある場合や隣接道路が取れないなどの問題があると、なかなか仲介での売却は厳しくなってきます。

買取であれば、そういった立地の悪い土地でも売却が可能です。
そのため、仲介ではなかなか買い手がつかなそうな土地でもスムーズに進めることができます。

契約不適合責任がない

仲介の場合、引き渡し後にシロアリ被害、配管の不具合や漏水などの問題が発生した場合、契約不適合責任が課せられます。

しかし、買取の場合は不動産会社が所有者となるため、こちらには契約不適合責任がなくなります。
そのため、後から修理費を払わなければならないなどの心配もありません。

土地の買取におけるデメリット

土地の買取におけるデメリットもしっかりと把握し検討しましょう。
土地買取の際に起こりうるデメリットには以下のようなものがあります。

• 売却価格が相場よりも安くなりやすい
• 詐欺まがいの買取業者には注意が必要
• 買取業者の言いなりになってしまう
• 売却後に誰の手に渡るのか分からない

売却価格が相場よりも安くなりやすい

買取の場合、売却価格が市場相場よりも6〜8割程度安くなりやすい傾向にあります。
そのため、なるべく市場相場に近い金額で売却を考えている方には向きません。
複数社に見積もりを出してもらい、比較してどの業者に依頼をするべきか判断しましょう。

詐欺まがいの買取業者には注意が必要

買取を検討している方の中には、借金の返済などで急なお金が必要だったり、お金に困っている方も少なくないと思います。
そういった方をターゲットにした詐欺まがいの買取業者もあることは事実です。

詐欺まがいの買取業者を回避するためには、複数社に依頼をし、話を聞いて比較したうえで信頼のおける会社を選ぶように心がけましょう。

買取業者の言いなりになってしまう

こちらに土地の売却における知識がない場合、買取業者の言いなりになってしまいやすいでしょう。
そのためにも、しっかりと下調べをしたうえで複数社に依頼をし、話を聞いて判断することが得策です。

売却後に誰の手に渡るのか分からない

こちらからある程度条件を絞ることのできる仲介に比べて、買取では売却後の判断を買取業者に任せるためどのような人の手に土地が渡るのかに関与することができません。

例えば、自分の現在住んでいる隣りの土地を買取で売却した場合、好ましくない人が引っ越してきたり、自分の想定とは違う使われ方をしてしまう危険性もあります。

土地の買取に向いているケース

買取におけるメリット・デメリットで解説したように、早く土地を現金化したい方や、仲介では買い手が見つかりにくい条件の悪い土地を所有している方には買取での売却が適しています。

また、埋没物があるなど後に契約不適合責任に問われる可能性のある心配を抱えている方にとってもリスクを回避することができます。
その反面、市場相場に近い金額で売却を希望する方や買い手にある程度の条件を絞りたい方には向きません。

早急に売却をしなくても良い場合は、仲介を検討したほうが良いでしょう。

土地を高価買取してもらうコツ

買取での売却は、仲介に比べて市場価格よりも安くなりやすいですが、借金の返済や急な引っ越しなどでお金が必要な場合は、なるべく高く買い取ってもらいたいですよね。

こちらでは、買取の中でもなるべく高く買い取ってもらうコツをご紹介していきます。

買取保証を利用する

買取の方法には、「即時買取」と「買取保証」の2種類があります。

不動産会社や買取業者との間で買取額が決まり次第すぐに買取を行う即時買取に対し、買取保証は一度希望額で仲介での売却活動を行い、購入希望者が現れなかった場合には当初の希望額で業者が買取を行ってくれます。

買取保証を利用すれば、売却までの期間にある程度見当をつけることができるので、売却期間に多少余裕がある方は買取保証がおすすめです。

買取保証がどのようなスケジュールで進むのかやメリット・デメリットについて知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
便利な不動産の買取保証！メリットとデメリット

土地の相場価格を調べて交渉する

自分で土地の相場価格を調べておくと、買取業者と交渉することができます。
交渉を有利に進めるためにも相場価格は把握しておいたほうが良いでしょう。

相場を調べる方法は、上記で紹介した「土地の買取価格の相場」を参考にしてください。

一括査定で複数社の価格を比較する

買取価格は買取業者によって異なります。

複数社の買取価格を比較するには、一括査定サイトを利用するのがおすすめです。
株式会社じげんが運営する「イエイ」では、安心して取引できる複数の不動産会社から一括査定を受けられるので、ぜひご活用ください。

土地買取業者の選び方

実際に土地の買取業者へ依頼をする時にどのような点に注意して業者を選ぶべきか分からないですよね。

土地の買取業者選びに失敗しないためには、以下のポイントに注意して見極めましょう。

• 土地の買取が得意な会社か買取実績を調べる
• 売りたい地域の買取実績があり価格動向に合わせた価格が設定できるか
• 複数社から見積もりを取って比較する

おすすめの土地買取業者

ここからは、土地の買取におすすめの業者を紹介していきます。
自分のケースに合った業者を見つけましょう。

よくある質問

ここからは、土地の買取におけるよくある質問についてご紹介していきます。

相続した土地の共有持分は買取で売却できる？

持分だけなら、共有者の合意不要で売却が可能です。
共有者がおこなえる共有持分権の範囲は次のように決められています。
 

建物が共有名義となるケースでは、共有者の合意がないと売却はできませんが、所有している不動産の土地の一部が共有持分であれば、単独での売却が可能となります。

共有持分の売却方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
共有持分は売却できる？方法やトラブルの防止・対処法を解説！

また、相続した土地を売却する場合には税金がかかります。
こちらの記事では、節税対策についても分かりやすく解説しているので、合わせて参考にしてください。
相続した土地を売却したい！かかる税金や節税対策を分かりやすく解説

ハウスメーカーに土地の買取を依頼すると高く売れるって本当？

ハウスメーカーに土地の買取を依頼しても高く売却することはできません。
ハウスメーカーは土地を売る専門の業者ではなく、あくまで住宅の建築・販売などを主とした業務を行っているからです。

少しでも土地を高く売却したい場合は、土地の買取を得意とする不動産会社や買取業者に依頼するのが得策と言えるでしょう。

売れない土地の買取におすすめの業者は？

売れない土地の買取を依頼する際は、買取実績が豊富な業者を複数社ピックアップし見極めることが大切です。

売れない土地の買取におすすめの業者をまとめてみました。
 

土地の買取を成功させるためには複数社に依頼しよう

売却したい土地が買取に向いていると判断したら、複数の買取業者に依頼をするようにしましょう。
そうすることによって、価格や対応を比較し見極めることができます。
土地の買取において業者選びはとても大切です。

株式会社じげんが運営する「イエイ」では、運営実績15年以上の中で独自に設けられた掲載基準に則った、安心して取引できる複数の不動産会社から一括査定を受けられます。
不動産会社の依頼先でお困りの方は、「イエイ」の不動産売却一括査定をぜひご活用ください。