「自分の家は今、いくらで売れるんだろう?」そう思ったとき、多くの人がまず直面するのが「どうやって信頼できる不動産会社を見つけるか」という悩みです。

ネットで手軽に査定依頼ができる便利な時代になった一方で、「査定額がバラバラで何を信じればいいかわからない」「その後の営業電話がしつこいのではないか」といった、売却活動そのものへの不安を感じる方も少なくありません。

そこで今回、不動産一括査定サイト「イエイ」では、実際に不動産売却を検討・経験した12名のユーザーに対し、オンラインインタビュー調査を実施しました。

一括査定サイトを利用した方だけでなく、利用しなかった方の視点も含め、検討から売却に至るまでのリアルな行動や心理を深掘りしています。

この記事の目次

調査概要

本調査の透明性と信頼性を確保するため、実施概要を下記のとおり公開いたします。

調査主体 不動産一括査定サイト「イエイ」(運営:株式会社じげん)
調査対象 不動産売却の検討・経験があるユーザー(一括査定サイト利用者および未利用者を含む)
調査方法 オンラインインタビュー
調査期間 2025年7月11日~2025年9月5日
有効回答数 12名
調査内容 不動産売却の検討から成約に至るまでの行動・心理変容、一括査定サイトの利用実態(メリット・デメリット)、不動産会社選びの判断基準、売却成功のためのアドバイス

※本調査の結果や図解を引用・転載される際は、出典として本記事へのリンク(https://sell.yeay.jp/reading/knowledge/10252/)を明記いただけますようお願いいたします。

不動産売却の第一歩、どう動いた?一括査定の利用有無とその理由

一括査定を利用した方のきっかけと利用しなかった方の理由

不動産売却を考える際、まず何から始めるべきでしょうか。

今回の調査では「一括査定サイトを利用した方」と「あえて利用しなかった方」、それぞれの決断の背景が見えてきました。

一括査定サイトを利用したきっかけ

まず、一括査定サイトを利用して不動産売却を検討・経験した方に、なぜ利用したのかを聞いたところ、「自分の家の価値・相場を手軽に知りたい」という動機が圧倒的多数を占めました。

しかし、その背景を深掘りすると、単純な興味だけでなく「相続」や「ライフスタイルの変化」といった具体的な課題を解決するために一括査定を手に取った実態が見えてきます。

最も多かったのは「まずは手軽に相場を知りたい」

不動産会社へ直接足を運んだり、1社ずつ電話をかけて査定を依頼したりするのは、心理的にも時間的にもハードルが高いものです。

今回の調査でも、まずは自宅からインターネットを通じて「今の持ち家の価値」を概算で把握し、今後の人生設計の参考にしたいという入り口から検討をし始めた方が大多数を占めました。

ユーザーの声

・「知識がない初期段階でも、複数の会社から査定額を同時に得られ、相場感をつかみやすかった」(H様)

 

・「まずは具体的な数字を把握したいという動機から、一括査定サイトを利用して情報収集を始めた」(S様)

 

・「複数の会社に個別に問い合わせるのが面倒になり、一括サービスを選んだ」(Y様)

「相続」や「住み替え」など具体的な課題の解決がきっかけであることも

単純な価格への興味だけでなく、具体的なライフイベントにともなう必要性に迫られて利用を開始したケースも目立ちます。

特に相続時の遺産分割のために客観的な評価額が必要になったり、住み替え先の購入予算を立てるために確実な手取り金額を知る必要があったりと、専門的な情報の整理手段として一括査定サイトが活用されています。

ユーザーの声

・「兄弟間で遺産を公平に分けるため、売却して現金化することを選択した」(K様)

 

・「新しい家へスムーズに引っ越せることを最優先に、タイミングと金額を計りたかった」(H様)

あえて一括査定サイトを利用しなかった人の理由

一方、一括査定サイトを利用せずに売却活動を進めた方、あるいは利用を意図的に控えた方にもお話を伺いました。

そこからは、一括査定の「手軽さ」の裏側にある不安感が見えてきました。

連絡の殺到に対する強い恐怖心がある

あえて一括査定サイトを利用しなかった理由で最も多かったのは、一度の登録によって「自分の生活ペースが乱されること」への恐怖心です。

複数の会社からしつこく電話やメールが来ることを懸念し、あえて利便性よりも「安心感」や「主体性」を優先する動きが確認されました。

ユーザーの声

・「一度利用すると多くの会社からしつこく電話やメールが来ることを強く懸念し、一括査定サイトの利用を意図的に回避した」(D様)

 

・「一度問い合わせをすると、その後頻繁に連絡が来ることへの懸念から、不動産会社への問い合わせ自体に慎重になっていた」(T様)

自分のペースで情報を収集したい

一括査定サイト特有の「一斉に話が進んでしまうスピード感」を嫌い、まずは自分でじっくり調べたり、信頼できる窓口に絞って相談したいというニーズも根強く存在します。

ユーザーの声

・「ネット検索で関係ない情報に飛ばされたりすることにストレスを感じ、一括査定は利用しなかった。自分のペースで調査を進めたかった」(T様)

 

・「大きな金額が動く取引なので、サイトを通すより、直接会って話せる営業担当者の存在を重視したいと考えていた」(D様)

一括査定サイトを利用して感じた「便利だった点」と「不満・戸惑い」

一括査定サイト利用者の本音

実際に一括査定サイトを利用したユーザーは、どのような点に利便性を感じ、またどのような点に戸惑いを感じたのでしょうか。

ここからは、一括査定サイトを利用して感じた、便利だった点と不満や戸惑いを感じた点をそれぞれご紹介します。

【便利だった点】1回の入力で「相場感」がスピーディーに把握できる

個別に不動産会社を探して一件ずつ物件情報を説明する手間は、想像以上に大きな負担となります。

一度のフォーム入力で複数の会社へ同時に情報を届けられる一括査定サイトは、特に仕事や家事で忙しいユーザーにとって、情報収集の効率を高めるツールとして評価されています。

ユーザーの声

・「複数の不動産会社に個別に問い合わせるのが面倒になり利用したが、一度に依頼できて手間が省けた」(Y様)

 

・「売却か賃貸かの方向性を見極めるための情報収集として、非常に効率的だった」(H様)

【便利だった点】同じ条件で比較することで選択肢が広がる

不動産の査定には統一された基準がないため、1社の結果だけではその金額が妥当かどうか判断がつきません。

一括査定サイトを通じて、まったく同じ物件条件に対して複数の会社がどのような根拠でいくらと回答するのかを横並びで比較することで、主観に頼らない「市場の相場」を把握できる点に価値を感じているユーザーが多いようです。

ユーザーの声

・「複数の会社に一括で依頼でき、同じ条件で比較検討できたため、自分で探す手間が省けた」(H様)

 

・「市場が上がっている中で、自身の資産価値が今どのくらいなのかを客観的に知る良い機会になった」(S様)

【不満や戸惑いを感じた点】不動産会社によって査定額がバラバラである

一方、多くのユーザーを困惑させたのが、査定額の不透明さです。

プロが算出する数字であるにもかかわらず、会社によって提示額に数百万円もの差が生じる実態があり、どの数字を信じて売り出し価格を決めれば良いのかという不信感につながっています。

根拠の薄い高値査定を提示する会社への警戒心を抱いたという声も聞かれました。

ユーザーの声

・「複数の不動産会社から提示された査定金額がバラバラであり、最大で700万円ほどの差があったことに驚いた」(Y様)

 

・「不自然に高い金額を提示する会社もあった」(S様)

 

・「不動産会社によって査定額や意見が異なることに困惑し、情報元の信頼性を不安に感じていた」(M様)

【不満や戸惑いを感じた点】営業電話や個人情報提供が精神的負担になる

一括査定は利便性が高い反面、登録直後から複数の不動産会社より一斉に連絡が入ることへの抵抗感も強いことが判明しました。

特に、自分のペースで検討を進めたいと考えているユーザーにとって、頻繁な営業電話や突然の訪問は大きなストレスとなり、個人情報の取り扱いに対する不安を助長させる要因となっています。

ユーザーの声

・「サイトに登録後、約8社から営業電話が殺到し、アポイントなしの訪問を受けるなど、その煩わしさに辟易した。後悔しかない経験だった」(H様)

 

・「一括査定サイトで詳細な個人情報(特に電話番号)を入力することに強い抵抗感があった。売却後も電話があり、情報がどこに残っているのか不安」(K様)

 

・「査定を依頼していない中小の不動産会社から、しつこい電話やアポイントなしの訪問があり、不快な思いをした」(M様)

不動産会社選びの決め手は?査定額の高さ以上に重視されたポイント

不動産会社選びの決め手のポイント

数ある不動産会社の中から、ユーザーは最終的に何を基準に「依頼する1社」を選んだのでしょうか。

調査の結果、単なる「査定額の高さ」や「会社の知名度」よりも、実務能力と信頼関係を見極めている実態が判明しました。

この人なら任せられると思える担当者の人間性

どれだけ査定額が高くても、最終的な判断基準は「担当者の人間性」に集約されていました。

一方的に自社の強みを押し付ける営業スタイルではなく、ユーザーが抱える個別の事情や不安に耳を傾け、同じ目線で伴走してくれる姿勢が、依頼先を決定する最も重要な要素となっています。

ユーザーの声

・「会社の名前より『担当者』で選ぶべき。自分の話にきちんと耳を傾け、最後まで伴走してくれる人が重要」(H様)

 

・「担当者が穏やかで『普通だった』ことに安心感を覚えた。ギラギラした営業スタイルの人は自分には合わない」(K様)

 

・「最終的に1社に絞った決め手は、担当者の人柄と親身になって相談に乗ってくれる点」(M様)

税金や法律などの専門知識の有無

不動産売却には、譲渡所得税の計算や控除の適用など、専門的な知識が不可欠です。

単に物件を売る手続きだけでなく、売却にともなうお金の不安や複雑な手続きに対して、具体的な解決策を提示したり専門家を紹介したりできるプロフェッショナルな対応力が、ユーザーが安心して任せられる決め手となっています。

ユーザーの声

・「知識がないこちらに対して1から丁寧に対応してくれたこと、税金対策として税理士を紹介してくれたことが決め手となった」(H様)

 

・「焦りから値下げを考えた際に、『まだ大丈夫』とデータに基づいた的確なアドバイスをくれた担当者に信頼が高まった」(H様)

 

・「税金の計算方法や印紙代などの諸費用が複雑で理解しにくく、そこを頼れるかどうかが重要だった」(Y様)

物件の価値を高める工夫の実施

成約に至ったユーザーの多くは、広告を掲載するだけの受動的な活動ではなく、物件の魅力を引き出すための具体的な提案を評価しています。

家具の配置で生活感を演出するホームステージングや、土地の整地方法の提案など、「どうすればより良い条件で売れるか」という熱意と戦略を感じる会社が選ばれています。

ユーザーの声

・「家具の貸し出し(ホームステージング)を提案・実施してくれた。内見者の反応が格段に良くなり、売却成功の大きな要因になった」(H様)

 

・「土地の魅せ方を工夫するなど、熱意をもって積極的に活動してくれた担当者がいた会社で売却を成立させた」(M様)

経験者の「失敗」を教訓に。後悔しない売却のために徹底すべきポイント

後悔しない売却のために徹底すべきこと

スムーズに売却を終えた人がいる一方で、事前の知識不足や準備不足から「もっとこうしておけばよかった」と後悔を口にする声も少なくなかったという事実です。

これから売却活動を始める方が、同じような落とし穴にはまらないために、経験者のリアルな失敗から学ぶべきポイントをまとめました。

税金と費用の事前シミュレーションを徹底する

不動産売却では、売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。

仲介手数料や印紙代に加え、売却益に対する譲渡所得税などが複雑に関わってきます。

今回の調査でも、特に「特例の適用要件」や「税金の支払いタイミング」について事前に把握しきれず、売却後に予想外の出費が発生してしまったという事例が確認されました。

ユーザーの声

・「住民票の登録住所の問題で税率が変わり、後から追徴課税された。事前の情報収集がいかに重要か痛感している」(K様)

 

・「売却後に発生する税金について、事前に税理士などに相談しておくと安心できる」(H様)

「譲れない条件」を不動産会社に明確に伝える

不動産会社は売却のパートナーですが、最終的な意思決定を行うのは売主自身です。

売却の期限や希望価格、連絡手段といった「譲れないポイント」が曖昧なままだと、担当者主導のペースで話が進み、結果として納得感の低い取引につながる恐れがあります。

自分の判断基準をあらかじめ整理し、不動産会社に対して一貫した姿勢で伝えることが、トラブルを防ぐポイントとなります。

ユーザーの声

・「売却の準備として、事前に『ここだけは譲れない』というポイントを自分で決めておくことが重要」(M様)

 

・「買った当時よりマイナスになるのは嫌だったので、その点ははっきりと伝えた」(Y様)

親族や共同名義人との足並みを揃える

相続した物件や、複数人で所有している不動産を売却する場合、関係者全員の同意が必要不可欠です。

売却するかどうかの判断だけでなく、売却後の利益配分やスケジュールについて関係者間で足並みが揃っていないと、契約直前でトラブルに発展するケースも少なくありません。

本格的な活動を始める前に、関係者間で十分な話し合いの場を持つことが、スムーズな売却の条件となります。

ユーザーの声

・「いとことの共同名義であり、相手との足並みが揃わないことが売却活動の難航につながっている」(A様)

 

・「兄弟間で遺産を公平に分けるために現金化を選んだ。関係者全員が納得するゴールを決めておくべき」(K様)

まとめ

不動産を成功させるイメージ

今回の12名へのインタビュー調査を通じて、不動産一括査定サイトは「効率的に相場を知る」ための非常に有効な手段である一方、営業電話や査定額のバラつきといった課題も浮き彫りになりました。

不動産売却を成功させるために重要なのは、下記の3点に集約されます。

・「査定額の高さ」だけで判断せず、その根拠と担当者の質を見極めること

 

・税金や諸経費など、売却後の「手残り」を事前にシミュレーションしておくこと

 

・自分の希望(連絡手段や価格)を不動産会社へ明確に伝え、主導権を持つこと

当サイトが提供する一括査定サービス「イエイ」では、今回の調査で多くのユーザーが懸念点として挙げた「大量の営業電話」や「しつこい勧誘」によるストレスを解消するため、独自の取り組みを行っています。

万が一、強引な勧誘があった場合にはイエイが間に立って断りを代行する「お断り代行サービス」を設けるなど、ユーザーが自分のペースで、安心して信頼できるパートナーを選べる環境作りを最優先しています。

不動産売却は、多くの人にとって人生で何度もない大きなイベントです。

まずは今回の調査結果で得られた「売却経験者の生の声」を参考に、ご自身の状況に合った最適な選択肢を検討してみてください。