築年数を10年を超えたマンションに住んでいると、子供のための個室が欲しくなったり、住んでいるマンションが手狭に感じることや、またはマンションが古くなってきたと感じる方もいるでしょう。
そのような場合、マンションの買い替えかリフォームして永住するべきか、迷うところだと思います。
結論をいえば、どちらの方が良いという答えはありません。住んでいる方が何を大切にしたいか?ということです。
今回は、マンションの買い替えとリフォームについて詳しく解説します。
この記事の目次
「マンション買い替え」と「リフォームして永住」のメリット・デメリット比較
買い替えとリフォームの比較を一覧にしました。
「マンション買い替え」と「リフォームして永住」の比較
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マンション買い替え |
マンションリフォーム永住 |
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広さ |
家族構成の変化にあわせて、住宅を変更できる |
リフォームしても、広さはかわらない |
お金 |
買い替えのたびに、仲介手数料や仮住まい費用、引っ越し費用など出費が大きい |
リフォーム費用以外はコストはかからない |
近所 |
買い替えるたびに、近隣の人とコミュニティがかわる |
コミュニティが気に入っていれば、ずーと同じコミュニティで楽しめる |
老後 |
老後もちょうどよい広さのマンションに |
老後には広く感じて、不便 |
リスク |
マンションが高値で売れない場合、資金計画がくずれる |
マンションの老朽化 |
各項目に分けて、マンション買い替えとリフォームして永住の比較をまとめましたが、これだけを見ると、買い替えの方は多額の費用がかかり、リフォームの方は費用を抑えることができることがわかります。
マンション買い替え費用とマンションリフォーム費用の比較
ここでは住宅ローンを考慮せず、それ以外の費用で比較しています。
1回のマンションの買い替えで発生するおおよその費用
- 費用総額の目安 200万円~500万円
※住宅ローンなどは入っていません
※仲介手数料、諸費用、引っ越し代、仮住まい費用等全てを含む費用
1回のマンションフルリフォーム総額費用
- リフォーム費用の目安 300万円~1500万円
※3LDK~4LDKくらいの目安
※70㎡~100平米
リフォームはフルリフォームではなければ、値段を下げることも可能です。フルリフォームの平均額は650万円です。3LDKを2LDKに間取りを変更するようなリフォームは費用がかかります。
マンションに永住する場合、リフォームは生涯で1,2度程です。
最近のマンションは、間取りを変更してもマンションの構造に影響がでないように作られています。また、リフォームすることで、新築マンションに引っ越したかのような感じになります。
住宅ローンは買い替えとリフォームのどちらがお得か?
では、住宅ローンは買い替えとリフォームのどちらがお得なのでしょうか?
買い替えに関しては、マンションを高く売却したり特例控除を使えば、多額の住宅ローンで損をするとは限りません。
しかし、買い替えは資金計画を立てることが難しいことからも、買い替えたマンションが将来売れず、値下げせざるを得ない場合、当初の計画に狂いが生じます。
事実、2020年以降、マンション価格は下落するという見方もされています。
逆に、リフォーム永住型は、一度購入した際の住宅ローンをしっかり払い続けるだけのため、返済計画はたてやすいでしょう。
将来の失業などのリスクは、買い替えも同じであるため、比較材料にはなりません。
リフォーム永住型の懸念材料となるのは、修繕費の高騰やマンションの管理品質を保つことが可能かという点です。たとえば、住人が減少すれば、その分修繕費や管理費も減少し、管理費にも影響します。
住宅ローンに関しては、どちらが得かということよりも、売ることを考えないリフォーム永住型の方が、リスクが少ないという見方ができます。
マンション買い替え派とリフォーム永住派はどちらが幸せか?
このことに関しては、夫婦の性格や考え方によるところが大きいといえるでしょう。
「どのような人生を送りたいか」
「どんなところで子育てをしたいか」
「どのような老後を送りたいか」
など、これらの考え方は年齢により変化します。たとえば、30代~40代の夫婦であれば、マンションの買い替えに対しても積極的ですが、50代にもなると買い替えを億劫に感じるかもしれませんし、あるいは60代を過ぎると郊外に住みたいと考える人も出てきます。
リフォーム永住型と考えていた人が、年月が経つにつれ買い替えたいと思うようになるかもしれませんし、その逆もあり得ます。どちらにしても、将来の気持ちの変化まではわかりません。
この様な、人の気持ちが歳によって変化するということを考慮すると、リフォーム永住型の人が、途中で買い替えたくなった場合には、デメリットが生じます。たとえ、リフォームをした場合でも物件の価格価値は、リフォーム費用分は高くならないからです。
さらに、50歳をすぎてからの住宅ローン審査はかなり厳しいこともあり、マンションの買い替えを前提にした方が、将来の変化には対応しやすくなります。
マンション買い替えを上手く行うために
今回はマンション買い替えと、リフォーム永住型の比較を解説しました。
結論を言えば、どちらが得というよりも、生き方・考え方によるところが大きいといえますが、ライフスタイルや気持ちの変化への対応のしやすさでいえば、マンションの買い替えを前提にした場合だといえます。
そして、買い替えを満足のいくものにするためには、マンション売却の成功が鍵です。マンション売却の成功とは、つまり高額での売却です。
マンションを高く売るためには、しっかりとした不動産業者の査定を受けることです。そして一社ではなく複数の査定を受け、比較検討しながら自身にあう不動産業者を見つけることです。
将来を見据え、後悔のない方法を選択しましょう。