多くの方が簿価(ぼか)と聞いて、なんだろうと感じるのではないでしょうか。一般的に良く聞いたり、聞き慣れている言葉ではありません。ようするに帳簿価格の略称です。詳しく見ていきましょう。

簿価とは?

金額は帳簿に記載

金額は帳簿に記載

簡単に言えば商品を購入した時の価格で、不動産なら住居などを購入したときの費用です。どんな財産も年月が経過すると劣化し、消耗品ならなくなっていきます。商品といっても業種によって大きな差があり、 製造業なら機械や原材料、部品などがこれあたります。

「不動産業に機械や設備などはないから、帳簿に記載する商品など無い」と思われるかも知れませんが、土地や一戸建ての家の部分、マンションがこれに該当します。

つまり不動産会社がマンションや一戸建てを購入や売却をしたら、帳簿に記載しなければなりません。不動産物件の購入費が簿価として記載されます。

年々下がる地価

長引く不況とバブル崩壊で日本の地価は値下がりを続けています。バブル絶頂期に購入した不動産は値下がりを続けています。高い時期に購入した不動産は塩漬け状態なのです。だとしても会社は利益を上げるために販売を続けなければなりません。

年々下がる地価

市況価格と購入価格との差が出れば、当然損失となります。当然のことながらマンションや一戸建ての住居部分は資産価値が年々減少しています。不動産を簿価より高く売れれば利益がでますが、安ければ損失となるのです。

企業が長引く不況で工場や自社ビルなどの所有不動産を売却に踏み切るところが増えています。安くても資金を得るために売却に踏みきっていますが、その多くが簿価より売却価格が安くなっていたりするのです。

その場合には損失が発生し、企業も地価の記載方法を見直すといったことをしています。